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あぶない農業と儲かる農業

グローバルGAP

2017/08/21
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8/21 グローバルGAP
・農産物で輸出が多いのは、コメとコメ加工品。次いで青果物(野菜、果実)です。
 海外では、農産物の基準がきびしいためバイヤーも、グローバルGAP認証の有無を尋ねるのが一般的になってきています。
昨日の、有機JAS認証は国内のローカル・ルールで、欧米の基準にそぐわないといわれています。
Good Agricultural Practices(GAP)は、農業生産の環境的、経済的及び社会的な持続性に向けた取組みであり、結果として安全で品質の良い食用及び非食用の農産物をもたらすものです。(国連食料農業機関(FAO)より)
 グローバルGAPは、トレーサビリティ管理が必要で、生産及び管理体制がチェックできます。現在、世界標準の規格として、認識されています。
 国内でも、輸出を手掛けている主な生産者は、この制度を取得しています。

 農産物の売り込みに役立てようと、安全性の国際認証「グローバルGAP」を取る産地が広がってきた。認証にはコストがかかるが、取得した産地はスーパーの引き合いも増えている。認証がないと販売のスタート地点に立てない海外の現状を食品会社が目の当たりにして、生産者に取得を促す例も出てきた。
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 JAくるめ(福岡県久留米市)は今年、サラダ菜部会に所属する13人全員がグローバルGAPを取得した。サラダ菜はスーパーの売り場でサニーレタスやグリーンリーフと競合する。価格はいずれも1玉128~198円と違いを出しにくく、認証が武器になると目をつけた。
 グローバルGAPはどんな農薬や肥料をいつ、どれほど希釈して使ったかも細かく記録する。取得後も抜き打ち検査がある。日本の食の生産現場は安全と思われがちだが、揮発性薬剤を木製の棚に保管する例もあるという。同部会は認証によって安全面の違いを出せると考えた。
 農業システム会社のファームアライアンス(東京・千代田)と組み、専用アプリでスマートフォンやタブレットから農家が生産情報を入力する。取引先の小売店はトレーサビリティー(生産履歴の確認)を確保できる。
 同会のサラダ菜出荷は現在年100万ケース。首都圏の焼肉店も肉に巻く付け合わせとして買っている。認証取得の効果もあり、池田仁部会長は「量販店の引き合いも増えつつある」という。
 コメも認証取得の動きがある。JA岡山東(岡山市)の26戸がつくる「赤坂特産雄町米研究会」(岡山県赤磐市)は昨年、酒米「雄町」の生産でグローバルGAPを取得した。岩藤英彦会長は「酒米の引き合いが増えている」と効果を話す。
 雄町は岡山県産が全国の9割を占める。仕込んだ酒は深みがあり「雄町スト」と呼ばれるファンもいる。同会は全国の酒蔵と取引してきたが、輸出も見すえて国際認証を取ってほしいと酒造会社から働きかけがあった。コメづくりに使う水は圃場ごとにどの池が水源になっているかも記録する。徹底した管理を取引拡大につなげる。
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 果樹でも国際認証の取得が増えてきた。山野りんご(青森県弘前市)の山野豊社長は「認証そのものは取得・維持のコストがかかる一方、ないと販路が狭まる時代になる」と語る。
2017年2月、スイスで開かれた世界的な果物野菜見本市に「世界一」「陸奧」「金星」「大紅栄(だいこうえい)」を初出品した。そこで大手スーパーのバイヤーから聞かれたのは、グローバルギャップ取得の有無だった。県産リンゴの評価と相まってグローバルギャップ取得が決め手となり、19年からこの4品種を約200キロ輸出している。「青森リンゴの品質は完成されているが、販路拡大、海外販売のためにも世界的な認証取得は必要」と山野社長は強調する。

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スマートネット山本
Admin: スマートネット山本
私は、IT・WEBデザインの会社を営んでいます。一般企業や個人の農業創業・開業のお手伝いを行う機会がふえたことで、農業創業コンサルが主たる業務になりました。全国で活動実績があり、野菜・果実・キノコ栽培のスタートアップ一式業務、行政申請、補助金申請、資金調達支援を行っています。個人では無農薬米の栽培とキノコ栽培を行っています。また天然植物ホルモン液を活用した農業技術指導者を擁しており、2021年より国連ECOSOC/NGO団体と提携し世界の農業振興・教育に携わっております。儲かる農業をテーマに、短期で黒字化になる農業をご案内しております。
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