FC2ブログ
あぶない農業と儲かる農業

統合医療と漢方需要増

2017/07/20
漢方・薬草 0
7/20 
我が国は、最先端医療と漢方医療が融合した世界でも類のない統合医療のモデルですが、漢方医療の発展のためには原料の薬草の安定供給が不可欠となっています。現在薬草の8割を中国から輸入しており、価格も不安定かつ安定供給が困難な状態です。
薬草の需要が高まっていますが、薬草は、学問、行政とのはざまで、栽培者支援、栽培時術、品種改良など他の作物に比べ、遅れています。
少し前にも触れましたが、東洋紡が富山大学と提携し、植物工場で薬草を栽培しますが、身近にある植物も需要があります。
・漢方と生薬のちがい
  生薬とは、一般的には薬草の根や葉など漢方薬を構成する原料のことです。中には動物や鉱物なども生薬に含まれます。
  生薬は単体でも利用しますが、組み合わせて利用することで、特別の効果をもたらします。その精製や組み合わせ技術が漢方  です。中国では、中医薬といいます。
[漢方の需要増トップ10]
・サンザシ・・・脂肪・蛋白質の消化・食滞を除く、降圧・強心作用
・丹参タンジン・・・血流改善・肝炎・心疾患、鎮痛・鎮静・血圧降下
・センナ・・・便秘、
・ヨクイニン・・・イボ・ポリープ・肌荒れ・美容
・マタマビ・・・筋肉痛・関節痛・疲労回復・冷え症
・金銀花(スイカズラ)・・・抗菌・消炎・鎮痛・解熱・解毒・筋肉痛
・牡 蛎・・・骨・歯の脆弱化予防と発育促進
・十薬ドクダミ・・・皮膚病・鼻炎・便秘・高血圧
・グアバ・・・糖尿病
・ベニバナ・・・冷え症・婦人病・血行不良
[生薬キノコ」
・猪苓(チョレイマイタケ)
・茯苓(ブクリョウ)
[身近な生薬]
よもぎ、ウコン、野イバラ、カモミール、ショウガ、ヨモギ、アンズ、アサガオ、紅花、はま人参、オオバコ、ドクダミ、ショウブ、桑、ナツメ、カラスウリ、タンポポ、

[朝日新聞 7/17より]
yakusou1.gif

サンショウやニンジン、カミツレ……。国内で薬用植物(薬草)の栽培が広がっている。中国産の価格が高騰。一方で、抗がん剤の副作用の軽減など医療現場での漢方薬の需要は高まっている。ハーブ園などを活用した集客や地域活性化への期待も膨らむ。
 高知県中西部の山あいにある越知町(おちちょう)には、セリ科の多年草ミシマサイコの畑が点在している。根がイライラや不眠に効く漢方薬「抑肝散(よくかんさん)」の原料になる。
 ピーマンやショウガを露地栽培してきた同町で薬草栽培が始まったのは32年前。最初は約10戸。農事組合法人ヒューマンライフ土佐の山中嘉寿馬(かずま)組合長(71)は「初めはこんな草がお金になるのかなと思った」と話す。
 栽培農家は年々増え、現在四国4県の約430戸が組合に加入。サンショウ、ダイダイなども作り、同組合の生産額は年約4億円に上る。
 薬用植物の栽培自体には規制はない。ただ、漢方薬にする場合は医薬品医療機器法を含めた様々な基準に適合する必要があるため、生産地の多くが製薬会社と連携して栽培を進めている。ヒューマンライフ土佐も漢方薬大手のツムラ(東京都港区)と提携している。
 日本特産農産物協会によると、健康食品などの原料も含め、2015年時点で北海道、富山、島根など43道府県の約5300戸が栽培に携わる。栽培面積はこの10年で1・4倍になった。漢方薬の生産額も06年の約1170億円から増え、15年は約1670億円に。
へ

Comments 0

There are no comments yet.
スマートネット山本
Admin: スマートネット山本
私は、IT・WEBデザインの会社を営んでいます。一般企業や個人の農業創業・開業のお手伝いを行う機会がふえたことで、農業創業コンサルが主たる業務になりました。全国で活動実績があり、野菜・果実・キノコ栽培のスタートアップ一式業務、行政申請、補助金申請、資金調達支援を行っています。個人では無農薬米の栽培とキノコ栽培を行っています。また天然植物ホルモン液を活用した農業技術指導者を擁しており、2021年より国連ECOSOC/NGO団体と提携し世界の農業振興・教育に携わっております。儲かる農業をテーマに、短期で黒字化になる農業をご案内しております。
漢方・薬草