FC2ブログ
あぶない農業と儲かる農業

ソルトーマ

2017/07/19
トマト果菜類 0
7/19 日本経済新聞 地方経済面 北海道 より
ソルトーマ――「甘い」トマトは塩で育つ、高付加価値、道外でも人気(築け食の王国)

 スキーリゾートで有名なニセコとその周辺で栽培されているフルーツトマト「ソルトーマ」の人気が高まっている。糖度は8度以上と一般的なトマトの倍。塩を与えて育てるスパルタ方式が高糖度を生み出す。
うま味と酸味
 7月上旬、留寿都村の農業用ハウスを訪れると1800株のトマトの木が整然と並び、赤く熟した実がたわわになっていた。糖度を測ると9度。メロンのような甘さを予想して食べるとさほど甘くなく、うま味と酸味が口の中に広がった。
 一般的な品種のトマトを小型バケツのような容器に1株ずつ植える。与える水は通常の10分の1。水には濃度0・1%の塩分を含ませる。枯れる寸前までの強いストレスを与える独特の栽培方法が特徴だ。ソルトーマは塩(ソルト)とトマトを掛け合わせた造語だ。
 「遊休農地を利用して付加価値の高い高収益の野菜を栽培できないか」。ニセコ地区の農家グループの問いかけに対する道の提案は高糖度トマトの栽培だった。トマトは与える水を絞ると糖度が高まる。道は水に塩分を加えて給水量をさらに制限する栽培方法を研究。それを実用化する形で2011年、蘭越町の農家2軒で栽培を始めた。
 栽培に手間がかかるうえ、設備投資負担なども軽くはないが、今ではニセコ町を中心に5町村の9軒に広がった。今年は30トン弱の出荷を見込む。
 「一部の株を枯らしてしまった。水やりのタイミングが難しいが、おいしいトマトに仕上がった」。脱サラして留寿都村に今年就農、ソルトーマの栽培を始めた石崎翔太さん夫妻はにっこりと笑う。
出荷価格は4倍
 出荷価格は1キロ1200円前後。一般的なトマトの4倍だ。現在、農家が独自ルートで販売するほか、卸経由で道内外に送られる。青果卸大手、札幌ホクレン青果(札幌市)はソルトーマを高く評価する。菊地一弘専務は「糖度が高いだけではトマトはおいしくない。適度な酸味を含むと味が良くなる。ソルトーマは糖と酸のバランスが抜群」と太鼓判を押す。
 同社は道内に加え本州のスーパー向けに出荷する。「特に本州で人気が高まっている。需要に供給が追いつかない」という。
 加工業者もソルトーマに注目する。札幌市と東京都千代田区に店舗を持つ野菜や果物のフレッシュジューススタンド「リトルジュースバー」は、今夏もソルトーマを使う商品を売り出す。「東京の店の方が人気が高い。若い女性が美容や健康ためにソルトーマを選んでいる」(リトルジュースバーの野菜ソムリエ、萬年暁子さん)という。昨年まではストレートジュースで出していたが、今年はラズベリーとのミックスジュースにして提供する。
 ソルトーマの生産農家グループのまとめ役で蘭越町に農園を持つ椿新二さんは「ソルトーマの品質を維持して出荷を続けたい。より高値で売れるようにして、農家の経営安定につなげたい」と意気込む。(井上達也)
トマトの収穫量 道産は全国2位
 農林水産省によると2016年の北海道のトマト収穫量は5万9200トンで、熊本県に次ぎ第2位。道産トマトは増産傾向にあり、この5年で14%増加した。「夏場に高温になりにくい風土がトマトの生産に向いている」(道農産振興課)といい、作付面積も増えている。
 その中でもソルトーマなど高糖度トマトは希少品だ。道内卸業者によると高糖度トマトの流通量はトマト全体の1%程度、金額ベースでも3%程度にとどまる。札幌ホクレン青果は「野菜ではなく、高級フルーツの一つという思いで扱っている」(菊地専務)という。

stomato1.gif
stomato2.gif
北海道「ニセコフルーツトマト倶楽部」(椿新二代表)は、蘭越、倶知安、ニセコ、真狩の4町村、8戸の農家で組織。2011年度から塩分を加えた溶液を与えることで糖度を高めた「塩トマト」を生産しており、15年度からは岩内町沖の海洋深層水を与えた栽培に取り組んでいて、本年度は27トンを生産する計画だ。
 
原産地のアンデスのトマトのように、水分を極端に減らし育て、細胞浸透圧を利用して0.1%の岩内海洋深層水を極限まで抑えて与えることで、旨みを凝縮させた「塩トマト」の甘さは驚異のBrix値=14

へ

Comments 0

There are no comments yet.
スマートネット山本
Admin: スマートネット山本
私は、IT・WEBデザインの会社を営んでいます。一般企業や個人の農業創業・開業のお手伝いを行う機会がふえたことで、農業創業コンサルが主たる業務になりました。全国で活動実績があり、野菜・果実・キノコ栽培のスタートアップ一式業務、行政申請、補助金申請、資金調達支援を行っています。個人では無農薬米の栽培とキノコ栽培を行っています。また天然植物ホルモン液を活用した農業技術指導者を擁しており、2021年より国連ECOSOC/NGO団体と提携し世界の農業振興・教育に携わっております。儲かる農業をテーマに、短期で黒字化になる農業をご案内しております。
トマト果菜類