自動収穫ロボ
23/28/18
宮崎県新富町にある「こゆ財団」では、新しい農業技術をいろいろ取り入れています。今回のニュースは、ジトで不足を解消する目的の「自動収穫ロボット」・・・製品名「L]とのこと。
ロボットにはAIカメラや画像センサーが搭載され、ワイヤを伝って空中を移動しながら色や大きさなどを判別し収穫に適したピーマンを自動で摘み取る。1回の充電で4時間稼働し、夜間や休日も稼働できるため「収穫量を20%アップできる」(同社)という。
アグリストの設立は2019年。宮崎県新富町にある地域商社「こゆ財団」が地元農家らと開催していた「儲(もう)かる農業研究会」の中で、自動収穫ロボットが欲しいという要望が出たのがきっかけで、同財団の齋藤潤一代表理事がロボット開発などを手掛けていた秦裕貴氏と出会い、共同代表として設立した。
同農場のハウスそのものも実験装置だ。ハウス内の温度や湿度を調節する天窓自動開閉器やミスト装置などを備え、データを蓄積してピーマンなどの栽培に最適な環境の分析も進めている。
〇収穫時期に限らずロボを巡回させて画像データを収集、過去の画像と比較することで生育状況を確認できるほか、農作物の状態から病害虫の被害兆候を早期に発見し、対処できるようにする仕組みです。
〇4月のG7農相会議は宮崎で開催
ここで、収穫ロボを展示し注目される。
〇連作障害対策
土バッグ方式の栽培方法で、肥料を混ぜた土を袋に詰め、収穫が終われば、交換することで、連作障害を防ぐとのことです。
〇収穫20%アップ
農場のハウスそのものも実験装置のようです。ハウス内の温度や湿度を調節する天窓自動開閉器やミスト装置などを備え、データを蓄積してピーマンなどの栽培に最適な環境の分析も進めているとのことです。
〇資材会社と組んで栽培方法の確立を計画
最適化したハウスと組み合わせた次世代の農業手法を法人などに販売していく計画のようです。栽培用ハウスの製造と施工を手掛けるタカミヤと共同で取り組むとしています。
[宮崎県新富町の特色]
自衛隊新田原基地を持つ、宮崎県の自治体。自衛隊予算を申請・享受できることで、県内で一番地域インフラが整備されている。宮崎県の特別自治体として独自の行政活動を行っている地域です。地域市町村合併の話がこれまであったが、いずれも参加しない決議になっている。児湯郡に属し、宮崎市から日向市に伸びる農業地帯の一角で、小規模農家が多い。宮崎県は、地域農協が13団体ありますが、近々1つに合併する動きとなっています。
(図①はagrist代表の秦祐貴氏)
(図②は収穫ロボ)
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