大手企業からのオファー
7/10 大手企業からのオファー
私は、企業の農業参入のお手伝いのコンサルを行っておりますが、これまでにも、多数の大手企業からのオファーがありました。いろいろなつながりで話が来ます。
かなりの、企業様と面談いたしましたが、大手企業様との業務は今のところ皆無です。理由は、うまくマッチングしたかったのが要因ですが、詳細は、
(1)担当者 →上司 →上席 →役員 と話がつながるうちに、企業側の要求が強くなり、とりこまれる仕事になることで、断るケースが多いです。
(2)企業様の求める事業と私どものハード&ソフトの技術が理解されない。他社とのコスト比較が次に多いです。
〇ここ数十年、企業の農業参入ブームがありましたが、多くの失敗と海外からの要望を受け、大企業の本格的農業参入の計画が進んでいるようです。
[大手企業からの要求のいろいろ]
・植物工場の生産性の向上・・・植物ホルモン技術
・農業新規新規参入・・・植物工場計画
・特殊作物の栽培・・・植物ホルモンを利用した栽培
・端境期の栽培・・・環境コントロールのハード&ソフト
・空き工場、施設の農業・6次産業活用
多くは、プレゼン資料を提出し、説明会で説明しましたが、設備・機械と技術を開示し利用されただけでしたので、ここ5~6年は受けておりません。
[大手企業と農業]
〇ここ2、3年はコロナ禍での、中小企業の農業への新規事業参入の依頼からの、業務は多数ございました。しかし、現在いろいろなつながりで、非常に大手の企業や私立大学からの、オファーがくるようになりました。理由を聞いてみると、欧州型の施設栽培農業から、日本式の高品質野菜の施設栽培の技術を、世界的に求めているとのことです。また、日本の産業発展の余地のあるカテゴリーとして、農業を上げる大企業が増えてきたとのことです。
欧米においても、品質が高く生食で食べられる日本の「施設栽培」の技術を求めているとのことです。オランダに農業留学した施設販売会社の息子さんは、オランダではすでに、日本型の施設栽培の開発に取り組んでいるとのことでした。(日本では、あいかわらず欧州型の施設が多いようで、LGBTと同じで周回遅れです)
[世界の農業ニーズ]
商社、流通業者さんからのつながりでは、欧米、アジア、南米、アフリカからの相談が来ます。
東南アジア・・・バナナの栽培では、肥料・農薬で土壌汚染がひどくなっている。改善策のオファー
ブラジル・・・土壌のミネラル不足 施設栽培の導入希望
アフリカ・・・野菜・きのこの植物工場、施設栽培のオファー、砂地農業
中東・・・海水または節水の農業、植物工場
欧州・・・寒冷地での野菜・キノコ栽培、
米国・・・薬用キノコ・野菜の栽培
〇世界的に、露地栽培では、化学資材による土壌障害、森林開墾、砂漠化、機械化による土壌硬化、天候不順による減産など、今後も不安定要素が高くなっています。
肥料過多→土壌障害からの病気が進行したバナナ園
南米の焼き畑農業
イスラエル・・・砂漠農業
〇従って、「天候不順回避」「高品質栽培」「環境制御」を行う施設栽培、植物工場で、単位収量の高い農業が求められています。その中で、加工用の栽培は欧州型でできますが、品質の高い野菜は日本型の技術が必要と、わかってきました。
〇日本型施設栽培の特長
・ハウス土耕栽培・・・土の分析、寒暖の差、施肥技術
・植物工場・・・欧州型の制御システムの改良版
日中の寒暖差が少ない欧州では、寒暖の差を効果的に実現することが必要です。
また、養液栽培では表現できない「うまさ」は土の味と言われます。土のミネラルなどの分析が進んでいます。