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あぶない農業と儲かる農業

汚泥由来の肥料は利用できるか?

2023/03/16
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3/16 2月末に農林水産省農産局より、アンケートが届きました。
汚泥から作る肥料の利用についてのアンケートです。

(私共が、認定農業者で、農林水産省および福岡県の農薬不使用または減農薬栽培の申請を毎年行っているから、送ってきたのかなと思ってしまいました。)

アンケートの内容は、
・下水道などから採取された汚泥を処理し、リン酸肥料を製造した場合、利用しますかといった内容でした。
(皆で協議しました 意見は)
・安い肥料が使えるなら、利用すべきだが多数
・汚泥肥料使用の、野菜・米と風評がでたら、売れなくなる。
・重金属など除去できていればいいのでは・・・

などでました。

〇以前、大学の先生と同じ内容で、相談したことがあり、その時のことを皆に話しました。
下水道の汚泥は、人糞がはいっているので、窒素・リン酸・カリウム、その他微量要素が含まれており、江戸時代から昭和初期まで、農業に利用されていました。江戸時代では、利用する方が、お金を払って、購入していたとのことです。環境保全型の持続的な農業がおこなわれていました。

しかし、今の人の排泄物には、多くの種類の薬の成分がはいっています。
私共を指導する方は、世界的に有名な理学博士より、人の排泄物にはいろいろなホルモンが含まれており、植物が利用できるものも多くあるとのことで、一時抽出を研究していました。しかし、薬品成分や抗生物質が非常に多く含まれており、これを除去できないので、開発を断念していました。

人の排泄物は、農業に利用できるものも多いのですが、薬品成分や重金属の除去が難しく、除去したとしても、下水道汚泥利用の肥料を使用していることが、わかった場合、消費者はどう感じるのかが、農業者は深刻に考えています。
こういう話をし、意見をまとめると、使いたいが、売れなくなったらなお困る。また、農薬不使用に傷がつく可能性もあるので、
使うのは、環境が整ってからにしようということに、になりました。


私共も、利用することは否定しませんが、購入する側がどう反応するか確かめ、軌道に乗ってからしか、利用できないと思います。


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スマートネット山本
Admin: スマートネット山本
私は、IT・WEBデザインの会社を営んでいます。一般企業や個人の農業創業・開業のお手伝いを行う機会がふえたことで、農業創業コンサルが主たる業務になりました。全国で活動実績があり、野菜・果実・キノコ栽培のスタートアップ一式業務、行政申請、補助金申請、資金調達支援を行っています。個人では無農薬米の栽培とキノコ栽培を行っています。また天然植物ホルモン液を活用した農業技術指導者を擁しており、2021年より国連ECOSOC/NGO団体と提携し世界の農業振興・教育に携わっております。儲かる農業をテーマに、短期で黒字化になる農業をご案内しております。
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