イチゴ競争激戦
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1/15イチゴの日、現在イチゴは、福岡県産「あまおう」が国内で1位あるいは2位の販売高で、栃木県の「とちおとめ」とともに国内市場の標準指標となっています。
海外のバイヤーが来る展示会なのでは、大粒イチゴは、どの品種でも「あまおう」と呼ばれおり、輸出量もあまおうが1位となっています。
また、各県ブランドイチゴも開発され、輸出も増え、生産も増えています。
輸出に関しては、「大粒」「皮が硬い果実=日持ち長い」「パック詰め、梱包もしやすい」品種が、輸出に適していることで、各県で新品種開発も進められているようです。
新しいブランドイチゴは、農業新聞のまとめによると以下の図のようになっています。
・とちおとめブランドを持つ、栃木県では「とちあいか」への切り替えが進んでいます。
・熊本県では「ゆうべに」、クマモンパッケージの威力が強力です。
・宮城県は、にこにこベリー、果実が固い
・茨城県、いばらキッス。
・和歌山県、まりひめ
・佐賀県、イチゴさん、佐賀ほのかからの切り替え
・奈良県、古都華、
・静岡県、きらぴ香、大粒
・その他の品種で、国内市場の人気イチゴは、静岡県の紅ほっぺ、栃木県のスカイベリー
・個人的には、越後姫が好みです。しかし、果実が柔らかすぎるので、移動に向いていません。
・また、白いイチゴ系も人気があります。
イチゴの出荷高は、現在1800億円といわれ、年々伸びています。
イチゴ生産の特長は、6月から11月のイチゴ生産が少なく、特に7月~9月が非常に少ないことです。
夏季では、輸入品もあり、またイチゴ品種も四季ないイチゴという別の品種(多くは1季なりイチゴ)になり、北海道が主でその他栃木県で、国内年間生産量の約5%生産となっています。
企業の農業進出では、生産の穴をねらう夏イチゴに取り組んでいるところも多くあります。
夏イチゴの栽培は、冬場の栽培に比べて、冷温コストは、暖房より安いですが、作業者の収穫作業などが暑さで、非常に大変です。作業時間を夜明け前にするにしても、作業員の確保が困難となります。
私共も、大学との共同試験栽培を数年行い、技術的には成功しておりますが、作業員の確保が問題です。ベテランの方は、12月から連続収穫作業はついていけない。若手の方は夜明け前の作業は継続できないなどあり、なかなかうまく言っておりません。