就農は副業、兼業から始める?
就農は副業でスタートし、兼業から始めるのが失敗しない
少し前に副業からの農業の話材を載せましたが、今回は兼業も含めてコメントします。
兼業と副業の違いは、もうひとつ「複業」を交えて、まず違いを説明します。
事業の責任度合の順になっています。
①副業・・・本業より、労力と責任度合の少ない業務を本業と同時に行うこと。
②兼業・・・本業以外に、責任を伴う事業を並行して行うこと。
③複業・・・複数の兼業を行うこと。
今回は、「兼業で農業」のお話です。
兼業での農業は二つの形があります。
(A)第一種兼業農家・・・農業所得>その他の所得
(B)第二種兼業農家・・・兼業の所得>農業所得
という形があります。
(A)は農業がメインの方です。(B)は、自営業などがメインで、空いた時間や週末に農業を営んでいる方で、上記③の副業に近い形です。副業と兼業の違いの例では、「副業」では誰かの農業を手伝っており責任者ではない場合が多い形態です。「兼業」では自らが農業の事業者であり販売を手掛ける形とお考え下さい。
農業初心者の方が就農したい場合は、「農家の手伝い=副業」からスタートし、兼業農家として自立する形が、失敗しない就農の仕方の一つとなります。まずは、農家と親しくなり、お手伝いをしながら技術を取得し、独り立ちするスモールスタートの形です。
このスモールスタートの農業の利点は、確定申告で「自営業」+「農業所得」と申告し、農業所得を確定申告で提出することができることで、農業者の仲間入りができます。数年実績があれば、農業研修を受けた方とみなされることが出来ます。
これがまず第一歩です。それから、地域の方を通じ小さい農地を借りて、農業を始め、その年は「自家消費」+「農産物販売」の申告ができます。
「農地を賃貸でも利用できている」ことで、「農業者」の扱いとなり、農業資金や補助金を申請て着る権利が出てきます。採択されるかはまた別ですが、うまくいけば、農業では機械・設備資金など高額なものが必要なことから、それ相応の資金の融資を受けたり、給付金・補助金も用意されています。
リモートワークで、地方に移住されているかたも少なからずおられると思いますが、「農家のお手伝い」から始め「自営農業」そして「農業者」になり、今までの経験をいかして「6次産業経営」また「農業法人」として、活躍できるのではと思います。