除草剤は生育活性剤!
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メネデール、HB-101は「(生育)活性剤」と言われています。野菜に与える資材としては、「肥料」「農薬」そして「活性剤」とに分類されます。
活性剤は、肥料でもない、農薬でもない、中間的な位置です。
自分は、稲作を行っていますので、4年前にHB101を苗づくりで使ったことがあります。苗は成長が早かったのですが、田植えの時期には伸びすぎていました。田植えを行い、成長期にはいるといつもより背は伸びましたが、分茎がわるく、穂に入る実も少なくなりました。
国立大学農学部の名誉教授に、お会いする機会があったので、お尋ねすると、栄養成長に偏ったね。HB-101は説明書を見ると植物のエキスと書いてあるが、良く調べないといけないねとのこと。
栄養成長の野菜は、無難かもしれないが、実を着ける植物はどうかなと思うよ。栄養成長に偏り、生殖成長を阻害して、実の入りが悪くなる可能性があるよ。
以下、教授のお話のようやくです。
[名誉教授のお話]
杉やヒノキのエキス?発売日1978年か?その頃は、ベトナム戦争で使った枯葉剤「2,4-d」(ニーヨンディ)や「2.4.5-T」が使用禁止となった時期で、それまでは、全国の杉などの植林の現場で、「2,4-d」「2,4,5-T」(ダイオキシン)が下草の除草で使われていた頃に当たる。そしてその時期に、発がん性物質が指摘されて、使用禁止となり地中に埋設された経緯がある。少し関連があるかもね。
枯葉剤=除草剤は雨の日は使わないようにと書いてあるが、これは周りに流れ込むのでとの説明がありますが、雨の日は逆の効果が出やすく、生育活性剤となるからです。米国のダイオキシンの廃棄が日本で、しばらく除草剤として使われましたが、しばらくすると発がん性物質と断定され、日本の各地に埋められました。
毒(農薬)は、薄く使うと「薬」になるのです。そして、薬として使うときは、光合成能力をしばらく落とさないといけないのです。そうでないと、生育・成長が加速しすぎて暴走します。これを農薬としたのが、「除草剤」これとは別に研究されたのが「薄めて使う活性剤」だったとのこと。逆に言うと「除草剤」は、植物の成長を加速させ、暴走させて、枯れさせるメカニズムです。従って、光合成を活発にするので、日光が大事な要素なのです。
1980年以降、薬としての枯葉剤の研究が行われ、そのなかで生物・植物由来のアミノレブリン酸に注目が集まり、各資材メーカーその他企業が研究を開始し、いろいろな資材が生まれました。アミノレブリン酸は、いまでは健康食品や化粧品に使われています。農業界でも実証研究がおこわれていましたが、初期はうまく生育しても、結局暴走し、除草剤を薄めて使うのと変わらない状態になったとのことです。結局、暴走しない程度、極度に薄めて製品化した経緯があるとのことです。
推測すると、「活性剤」はこのアミノレブリン酸か、除草剤の成分が混ざるか?それを吸った植物のエキスか何かあるかもと思っています。また「活性剤」は「肥料」と「農薬」の中間の位置づけですのでグレーゾーンだと思っています。(私観ですが・・・)
結局、今は稲作には使わず、残った「活性剤」は、野菜栽培と家庭菜園で使っています。使うときは、数日遮光して、暴走しないように管理しています。
熊本県に枯葉剤が埋められた現場
全国で枯葉剤が埋設されている場所