低コスト発電塗料の開発
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農業においては、太陽光発電は、太陽光シェアリングとして普及がまだまだ続いています。
農業+発電の2馬力で農業経営が安定するとの考えです。
しかし、事業者のほとんどが太陽光業者であり、農業者の割合は2割に満たないようです。
千葉県、静岡県で普及が進んでいます。
これらのソーラーパネルのほとんどが中国産であり、ウィグルで製造されているので、問題ありかなと思っています。欧州・米国で皮無くなったら、日本に向けての販売が増えるのではと懸念しています。
太陽光発電で、日経新聞のニュースがありましたので紹介します。
栃木県小山市で、地元の高等専門学校出身の2人の男性が立ち上げたスタートアップ企業「ソーラーパワーペインターズ」が太陽光で発電する塗料の実用化に取り組み始めた。特許を取得した発電技術の研究開発を進め、今後5年程度で太陽光発電するカーテンの製品化を目標に掲げる。
同社が開発を進めるのは「発電インク」と名付けた太陽光で発電する独自開発の塗料。フィルムなどの柔らかく軽量な基板に塗り重ね、太陽光を当てると発電する性質がある。
固くて重いシリコンを基板に使う一般的なソーラーパネルに比べると、発電効率は半分程度だが、ソーラーパネルが置けないような場所でも発電できる。重量だけでなくコストも低く抑えることができ、製品化の際は価格を従来のソーラーパネルの10分の1程度にすることをめざす。
特殊な塗料による太陽光発電の技術は「ペロブスカイト型」と呼ばれるものを中心に大手企業や大学でも研究が進んでいる。発電インクは「ペロブスカイト型」に比べると発電効率では劣るものの、光の透過率をある程度変えることができ、欧州などで環境規制の対象となっている鉛を一切使わない利点があるという。
当面は地元企業とも協力し、発電インクを塗った太陽光発電フィルムの大型化に向けて研究開発を進める方針だ。実現しているのは手のひらサイズの大きさまでだが、5年後をめどにカーテン程度の大きさにすることをめざす。窓やビニールハウスの素材に使うことも視野に入れる。
下山田氏は耕作放棄された茶畑でとれる茶の実を使った商品の製造・販売も手がける。農業に携わる中で電力供給の課題に直面し、その重要性を痛感していたという。加藤氏の開発した技術を発展途上国や送電設備のない極限環境での発電に役立てたいと考え、20年頃に共同で事業化することを決めた。
下山田氏は「まだ課題は多いが、将来的にはホームセンターで気軽に買ってはけで塗れるような『塗る太陽電池』をつくりたい」と語る。「世界に電気を届ける」という大きな目標に向け、栃木・小山の高専発スタートアップ企業の挑戦が始まった。
狭い国土に設置し景観を悪くするメガソーラーより、工場や家庭の屋根に乗せるソーラーはまだいいのではないかと思われます。荷重も少なく、ペイント型のため、効率的に設置できそうですので、開発が楽しみです。
特殊塗料による発電装置