果樹の2期作は可能か?
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果樹の2期に挑戦
日本が原産地の果樹といえば、柿、温州ミカンがあります。
リンゴやナシなどその他国内で栽培されている果実は、ほとんど海外から入ってきたものです。
最近は、温暖化の影響で、バナナ、パパイヤなどの草木(そうぼく)も栽培されるようになりました。
多くの果樹の原産地は、熱帯地方です。
寒冷地で栽培される果実のリンゴは中央アジアのコーカサス地方が原産地といわれていますが、現在のコーカサス地方はアゼルバイジャン共和国あたりで、亜熱帯地方の北限です。リンゴは品種改良により、冷涼な気候での栽培に成功した果実です。
熱帯地方での果実は、年に何回も収穫できますが、ハウス栽培でこれに挑戦できるか、現在ある農園と協力して、実験しています。
・実証栽培で成功した果実は、
〇ブルーベリー
〇ミカン
・これから実験したい作物
◇リンゴ
◇パイナップル(草木=そうぼく)
ブルーベリーは、大分県で温泉の熱源を利用して成功しました。
ミカンは、ハウス栽培の実験で、天然植物ホルモン液を利用して成功しました。
その他、桜の木を年2回花を咲かせています。これは地温を制御して行いました。
●果樹の2期作に必要なのは、地温の変化、寒暖の差です。そして、植物ホルモンの補充とおもわれます。眠りを促すホルモンから、寒暖の差で植物を起こし、葉を茂らせ、実を着けます。次に根の活動です。根がエンジンとなり栄養を上部に送り、光合成を行い、活動を起こします。
●根が動けば、上部の葉や茎は、ある程度の寒さに対応するようで、果実を着けるようになります。
●実験に使ったのは、「温泉の熱」と「太陽熱利用の温水」を潅水装置で点滴散水しました。
生育促進のため、天然植物ホルモン液と、アミノレブリン酸の混合液を使用しました。
現在、複数の農園で、実証栽培を行っています。