FC2ブログ
あぶない農業と儲かる農業

トマト養液栽培のいろいろ

2022/02/14
栽培 0
2/14
トマトやイチゴ、パプリカなどは、養液栽培での生産が主流になっています。
ビニールハウスでの当初の栽培では、元肥を投入して、水を与える方式でした。
その後ある程度の年数栽培を続けると病気や土壌障害がでることから、培地を入れ替える方式が採用されました。
さらにその後は、養液栽培先進国オランダやフランス方式のロックウールの無機培地方式が取り入れられ、普及しました。
並行して、ヤシガラ培地を採用した有機培地の養液栽培も普及しました。

養液栽培につて、水耕栽培を割愛して説明します。
[無機培地と有機培地の違い]
・無機培地は、加工用トマトなど、味よりも多収穫が実現できるモデルです。とにかく多収穫ができるよう、環境制御型の植物工場での採用が多くありました。
・有機培地は、生食トマトなど、味・うまみを出すモデルです。無機培地より根酸が出やすくなり、うまみが乗ります。
[日本で開発された当初の養液栽培」
下の画像は、樽栽培です。ロックウール栽培などの前に、国内のメーカーが開発したものです。一時広がったのですが、欧州方式のモデルが主流となり、現在はこだわりの作物を栽培している生産者さんが利用しています。
[養液栽培のデメリット]
私共も、いろいろな養液栽培を試しましたが、養液栽培では、作物の根の部分の培地が、地面より上に設置することが多いため、この培地の部分を温めることが重要になります。
・植物工場では、機械システムで環境制御することで、管理できますが、一般農家でも多く普及しましたが、こちらでは、いかに安く暖房するかの戦いとなっています。
・冬場の野菜を多く供給する九州では、厳冬期は土耕栽培よりも、暖房コストがあがることで、生産停止するところが増えています。
[養液栽培のメリット]
・培地が一個一個離れているので、病気が伝染しにくい。
・培地を制限しているので、肥料管理がしやすい。
・均一の生産物ができる
[樽栽培の可能性]
●樽型培地のメリット
①樽はレイアウトを自由に変更できる。
②培地がプランター型なので、ヤシガラなどの有機培地でなく、土でも可能
③導入コストが安い。
④根酸がでるので、うまみが実現できる。
⑤病気の伝染がしにくい
⑥通気性がよく、根の呼吸がしやすい
⑦水はけがよいので、根が健全な状態を保つ。
●樽型培地のデメリット
①培地の温度管理が、難しい。
②地域によって、暖房コストが高くなる。
③普及が少ないので、よいモデルの生産者が限られている。

・当方でも、一度導入しましたが、1年で土耕に戻しました。理由は、地面より上にあるため、いまある送風ダクト暖房で、温める方式では、土が温まらず、暖房コストも高く、赤字になったためです。
・最近、ご紹介したトマト生産者さんが導入した 太陽熱ヒーター方式の温水点滴システムでは、ぬるま湯で土を温める方式です。重油も使用せず温度もコントロールできます。空気で土を温める方法は、無駄な熱量とコストがかかります。ぬるま湯で根の部分を温める方式は、作物が足湯温泉に浸かっている状態で、根が動きますので、栄養を上部に届け、光合成をしてくれます。
●暖房装置としては、高価ですが、1台3役で、重油コストがゼロです。
①点滴で培地加温ができる。
②〃    加冷ができる。
③肥料を撹拌し、自動潅水
④無人で栽培管理してくれる。

作物を長期栽培するには、加冷することが必要になりますが、冷水を点滴潅水できるので、夏場も花芽が着き、生産できます。

tarutaru.jpg
老舗資材メーカーが開発した樽型培地容器
taru2.jpg
樽型容器で、トマトを栽培している様子。
へ

Comments 0

There are no comments yet.
スマートネット山本
Admin: スマートネット山本
私は、IT・WEBデザインの会社を営んでいます。一般企業や個人の農業創業・開業のお手伝いを行う機会がふえたことで、農業創業コンサルが主たる業務になりました。全国で活動実績があり、野菜・果実・キノコ栽培のスタートアップ一式業務、行政申請、補助金申請、資金調達支援を行っています。個人では無農薬米の栽培とキノコ栽培を行っています。また天然植物ホルモン液を活用した農業技術指導者を擁しており、2021年より国連ECOSOC/NGO団体と提携し世界の農業振興・教育に携わっております。儲かる農業をテーマに、短期で黒字化になる農業をご案内しております。
栽培