イチ青果市場出荷
1/23 今年から、施設栽培でイチゴあまおうを栽培しています。
・福岡県経営革新計画に承認されたカーボンニュートラルの冷温水潅水装置SDKで栽培しています。今年は苗の購入で、炭疽病の発生のため県内の苗の全体調整があり、手当が遅れ10月の定植になってしまいましたが、冷温水潅水装置の活躍で、重油暖房不要で「あまおう」がすくすく育っています。この装置は、製品名SDKといい太陽熱ヒーターでお湯を作りタンクに貯め、明け方前から温水を潅水することで地温を温める工夫のある特許製品です。このため、暖房コストはほとんどかかりません。
ちなみに、収穫時のハウス内の温度は、25度超えですので、暑いくらいです。
一時検討した重油ボイラー+温風ダクトでの暖房に比べイチゴの根元暖房がぬるま湯で直接あたたまることと、肥料散布も同時に行えるので、管理の手間が減るメリットがあります。
イチゴ栽培40年のベテラン農家、イチゴで新規就農の若手がこの機械を導入して、ベテランさんが、地域平均の3倍、若手でも2倍以上の収穫を上げ、注目されている機械でしたので、導入を決めました。初心者向けに、わざわざデジタル方式の制御機械を、アナログ方式に変更してもらい簡単な機械設定で運用できるようにしてもらいました。(アナログの方が、故障が少なく、かつ修理も簡単なメリットもあるそうです)
1月になり、収穫量が増加したので、青果市場の福岡大同青果(株)さんに出荷契約を行い、出荷を始めました。
大同青果さんは、博多湾に埋め立てした開発地域アイランドシティにあります。都市高速道路も通っていて、スムーズに搬送できます。
イチゴなどの農産物の出荷先では、JAさんもぜひにというお誘いもありましたが、以下の理由で民間の市場へ
①JAさんは、肥料・農薬・出荷量など地域農協さんによって、しばりがいろいろあること。
②BtoB,BtoCの取引先を自己開拓している。
③夏イチゴを栽培できる施設・設備で栽培しているので、青果市場なら、JA出荷終了後でも出荷できる。(福岡県のJAの場合は、おおよそ5月末、6月初旬で締まる)
・また、JAさんの出荷分も、ここで取引されています。JAさんの分は全量相対取引です。
取引金額は、JAさんが少し高いか、ほぼ同じのようですが、JAさんのコストを考えたら、少し得かなと思られます。
DX 5Lサイズのあまおうを中心に出荷します。
博多湾のアイランドシティ内の大同青果 アイランドシティの目の前は金印で有名な志賀島です。
出荷停車場 この先に出荷事務所があります 24H受付です
セリの様子です。