微生物群で熱帯農業増収
12/21
産業廃棄物処理業の(株)太陽油化は、今月インドネシアにおける微生物による栽培実験を行い収穫量が増したことを発表しています。
オーガニック野菜は手間がかかり、収量が増えないと言われていますが、生産性を2倍にできる可能性のある「東京8」(英語表記:TOKYO8)の栽培実験報告会のお知らせです。東京23区内で2社しかない汚水汚泥の中間処理業者である株式会社太陽油化が開発した、微生物パワーで農産物生産性を向上させる東京8のインドネシアでの稲作・トマト・じゃがいも・長ねぎなどの栽培実験報告会をオンラインで開催します。
昭和38年にオイルリサイクルで創業した株式会社太陽油化は、平成元年から東京23区内の地下街や高層ビルなどの汚水処理施設で蓄積される汚泥の中間処理に取り組んできました。汚泥処理は微生物の働きが有効で、以来微生物の研究を続けた結果、単独固有の微生物ではなく集団として微生物=集団微生物の中に特殊な効果を発揮する集団を発見し、更にはその集団微生物の用途開発に取り組んできました。
汚泥浄化に即効性を発揮する微生物集団は消臭効果にも優れ、消臭剤を開発する傍ら、日本古来の微生物の活用方法の一つである農地への応用を進めてきました。農業向けに完成した商品「東京8」は日本国内でも野菜の栽培に実験レベルで効果を発揮してきていますが、東京8の更なる可能性を追求するために知的財産の海外展開の実績があるビジネスデザインファームの株式会社アセンティア・ホールディングス(本社神戸市、代表:土屋晃)と提携し、ASEAN各国での可能性を調査し、2021年8月から海外向けの試験栽培をインドネシアで開始する運びとなりました。
当初、稲作のみの実験予定が著しい効果を見せたため、急遽いろいろな作物で実験を行い、収穫量アップや収穫機関の短縮といった結果が得られたので、報告会を開催することとなりました。
※東京8は、発見の経緯は、汚泥処理の効率化の研究の中でありますが、製品としての東京8で利用している微生物は汚泥由来ではなく、完全に隔離された中で純粋に培養し直した微生物による製品です。日本では「肥料」として登録されています。(有機資材登録申請中)