さつま芋キュアリング
12/13
さつまいも・・・焼き芋のおいしい季節です。
焼き芋用のさつまいもは、特別な処理をして、販売されます。
キュアリングと言われる、「熟成&傷の回復」を行う処理です。
画像①農家でのキュアリング作業
画像②農家でのキュアリング作業2
画像③流通会社でのキュアリング作業
●キュアリングの作業の工程は、
①キュアリング
温度33℃程度、湿度90%程度で、3日間維持します。湿度は、蒸気を出すことで維持する方法が多いようです。すると、表面の細胞壁にスベリンという物質が加わってできたコルク細胞の集まり。)が形成され、腐敗や変質を防ぎやすくなります。表面の傷も回復し、病気への耐性が向上します。
②低温保管
キュアリング終了後は、室温13~15℃の状態で保管します。すると、デンプンがデキストリン(炭水化物)とショ糖に変わり、糖度が上がります。
●キュアリング処理したサツマイモは、約4~5倍の価格での販売が可能となります。
現在、南九州の農業法人や、北関東のJAが、焼き芋文化を海外輸出しています。
しかし、本年サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)が全国に広がり、深刻な問題となっています。
基腐病は、現在消毒処理しか対策がないようです。芋の苗が感染していた場合、圃場に一斉に広がる恐れがあり、苗の段階で、適切に処理しないと、来年以降さらに病気が広がる恐れが懸念されています。いったん基腐病が発生した圃場では、数年間サツマイモの栽培はできないと言われ、販路を持っている業者は、委託栽培を全国に広げているようで、これが病気を拡散している要因ではないかと思います。
私共は、大学の教授の指導のもと、微生物と天然植物ホルモンを使ったアスリート農法で、苗を処理し(病原菌があっても発病しない体質にし)、かつ善玉の微生物を増やすことにより、病原菌を日和見菌レベルに下げることにより活動を抑える指導を行っております。