大企業による農業参入
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大手企業による農業参入が続きています。
部分的な参入も多いのですが、本格的参入も多くみられます。
部分的には、
①IOT・AIシステムで、監視システム
②流通
が多くなっています。
本格的には
③植物工場が多いのが特徴です。
植物工場では、葉物野菜レタスや、トマト・パプリカなどの生産が多くなっています。
これに対して、中小企業の場合は、農業法人として
④農業技術を学ぶ機会もあります。
●過去の事例で失敗した例では、いきなり大型農業を目指した場合が多いようです。
オランダ型の植物工場を推進した企業でも、撤退したとことも多数あります。
●しかし、ここにきて再び1次産業である農業に対し、大手企業の参入意欲が高まっています。
大手製造業では、大きな工場施設を活用しようという動きが出ています。
私共に協力していただいている大学の教授の方々からも、話題が出ています。
★キヤノン、キヤノン電子
キヤノン電子は宇宙関連事業にも進出していますが、完全無人稼働を目指す植物工場を推進しています。キヤノンITソリューションは、IOTシステムによる農業技術の開発を行っています。
★京セラ
IOTシステムを駆使したスマート農業を推進しています。
★オリックス
植物工場を全角各地で運営しています。
★パナソニック
パッシブハウス型農業システム
(パッシブハウス:高性能の熱交換器による空調設備だけで、アクティブな冷暖房器具が不要である施設)
大企業の農業参入では、植物工場や機械設備に特化したものが相変わらず多いのが特徴です。
農林水産省では、ビッグデータの収集・分析を進めています。分析データより、スマート農機、農業ロボット、ドローン、IoT機器等を導入することを目的としているようです。これはこれで、農産物の生産に役立つことだと思いますが、今生産を続けている農家の多くが利用できるももではありませんので、農家の方は冷めています。
私共農家さんのお手伝いをしておりますが、よくきくのが、露地栽培の場合では「労働力」「資金繰り」「農業技術」、施設栽培農家では」「低コスト暖房」です。毎年気候変動が激しくなっており、施設栽培まで、今までの栽培技術では安定栽培が難しくなっています。
・露地栽培では、対応が難しいですが、施設栽培では、IOTシステムで自動管理に頼っているとこともありますが、気候の変動が突然起こり、後手後手になっています。
先のビッグデータ分析では、どうしても過去のデータとパターン予測が主流になっています。気候変動が激しくなり、パターンが当てはまらないことも多くなっており、突然気温が上がったり、逆に下がったりの減少が近年多く見られます。農家さんでは、春と秋が短くなったね、あるいはなくなってきたねと言います。
私どもでは、メーカーさんと協力し、気候の先読み対応で培地の温度をなるだけ一定にする努力を奨励しています。対応しているところは、何とか安定栽培ができています。普通の農家さんでは、栽培環境を常に一定にした栽培施設はコスト的に無理ですので、暖房コストや栽培技術で対応しているのが現状です。
またブハウス型