ゲノム編集植物
10/5
知人が、最近ゲノム編集トマトの栽培工場に視察に行きました。トマト栽培歴25年の方です。
トマトでは、GABAの含有量が高いトマトの開発が進められています。
しかし、視察に行かれた植物工場では、収穫の歩留まりが非常に悪かったとのことです。
いろいろな病気が発生しているとのことでした。
ゲノム編集では無菌の実験室で行うようですが、栽培するときは、植物工場での栽培(ロックウールでの無機栽培か、ココバッグなどの有機栽培)ですが、無菌状態ではないため、病原菌が存在している環境での栽培です。
ゲノム編集で優秀な性質を獲得したトマトの栽培では、品質の良いもトマトの生産が可能となっていますが、失われたものもあったのではと推測しています。それは病気に対する耐性が著しく低下していたとのことです。
免疫機能が失われてると推測されます。
実験栽培は、植物工場で生育環境の整ったところでの栽培です。インフラ施設も高額、栽培したトマトも高値で売れますが、生産量が少ないため、ビジネスとしては成立していません。
「ゲノム編集とは」遺伝子を「カット」及び「カット&ペースト」する技術です。遺伝子組み換えとの大きな違いは、遺伝子組み換えは、同じ品種の遺伝子でなく、別の種類の遺伝子を組み込む技術ですので、自然界では発生しない変異が得られのが特徴です。遺伝子組み換えでは、特に除草剤などに強い品種の開発が多くなっています。除草剤に強い反面、別の性質を持つようになり、発がん性があることなどが確認されています。これに比べ、ゲノム編集は同品種の操作であることで、比較的安全とされていました。
(パターン1)植物の遺伝子を、
①欠失 一部の塩基を取り捨てる
②挿入 塩基が新たに加わる
③置換 別の塩基と入れ替わる
の作業があります。切断された遺伝子は、修復されます。
(パターン2)
欠損部分に「変異」が確認された遺伝子を組む方法もあります。
(パターン3)
ケソン部分に他の生物の遺伝子を組み込む方法もあります。