サツマ芋病気四国に広がる
7/30 7月28日ブログで岩手県を掲載したばかりですが、間髪おかず四国に伝播したサツマイモ基腐病。
昨年10月に愛媛県東部のサツマイモ栽培ほ場で、地際部の茎および塊根が黒色~暗褐色に変色する症状が確認された。採取した株からPhomopsis属菌が分離されたことから、農水省神戸植物防疫所に同定を依頼した結果、サツマイモ基腐病と判明した。本病は平成30年11月に、国内で初めて沖縄県で発生を確認。その後、鹿児島県、宮崎県、熊本県、福岡県、長崎県、高知県、静岡県、岐阜県、さらに今年になって群馬県、茨城県、東京都、千葉県、岩手県へと全国的に拡大し、これまで14都府県で発生が確認されている。愛媛県で15都道府県となった。
知り合いの関東の農業関係者に聞くと、茨城県が特に大変なことになっているとのことです。
知り合いの国立大学の農学教授にお知らせすると、農薬は使わず、転作もしくは休耕地にして、病原菌の数を減らすしかないとのことです。または、最近開発された品種(契約栽培用)はつかわないことと、原種に近い品種は強いので、品種を選ぶことでも、発病は防げる可能性はあるとのことです。
サツマイモの基腐病は、南九州で開発された苗が、全国に広がっていることとつながっているようです。この苗からできるサツマイモは、中国や東南アジアで人気で重要な輸出品ですが、栽培圃場が増えるごとに、病気も広がっています。一方病気の対策は、充分ではないため、輸出用の苗での栽培はこの病気の病原菌がついている可能性が高いようです。
下図は、愛媛県で確認された基腐病
下図は、愛媛県で確認された基腐病