千葉県でもサツマイモ病気発生
7月上旬に東葛飾地域のサツマイモほ場で、茎葉の枯死がみられ、地際部の茎に近い部分が黒変した株が確認された。農研機構植物防疫研究部門に同定を依頼した結果、千葉県では未発生のサツマイモ基腐病と判明した。
この病は、平成30年に沖縄県で初めて発生が確認され、その後、鹿児島県、宮崎県、熊本県、福岡県、長崎県、高知県、静岡県、岐阜県、群馬県、茨城県、東京都の12都府県で発生が確認されている。
発病初期には、感染株の葉が黄化し生育不良となり、茎の地際部が暗褐色もしくは黒色に変色する。これらの症状が進行すると、茎葉の枯死や塊根の腐敗がみられ、塊根は主になり首側から腐敗する。塊根は収穫時には無病徴でも、収穫後の貯蔵中に発病することがある。
発病株には、多数の粒状の柄子殻が形成され、雨水などで内部から大量の胞子が漏れ出す。胞子は風雨やほ場の停滞水で拡散し、周辺の株に感染する。
病原菌は宿主作物はヒルガオ科植物で、植物残渣上で越冬し、それが翌年の伝染源となる。
防除対策は土壌の消毒しかないと言われています。2~3年はその土壌は使えません。
●弊社のアスリート農法では、天然植物ホルモンで免疫力を高め、耐病性を強化することで、病原菌があっても発病しないサツマイモにすることで、栽培を続けながら、微生物を散布し土壌改良もできるようにします。
●サツマイモ基腐病は、感染した苗を定植することで、広がります。初年度は発病しないようですが、2年目以降に発病しやすいようです。南九州から広がり、栽培地を増やしたことで、病気が伝播しています。サツマイモはいろいろな方法で、熟成させおいしくすることで、中国、東南アジア圏で高値で輸入されているため、商社は新しい農地の契約栽培を広げているのが、病気が増えている原因のようです。