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あぶない農業と儲かる農業

イタリア野菜栽培

2021/06/10
農業技術 0
6/10
イタリア野菜が、高級スーパーの片隅にも置かれるようになりました。
生産量は少ないですが、産直のレストランも、コロナ禍にかかわらず人気です。
ただし、国内で流通している種はいいですが、種の輸入には注意を。
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「地元スーパーやインターネット販売を強化し、加工にも進出する」。新型コロナウイルス禍が続く中、全国でも珍しいイタリア野菜の生産者グループ、かほくイタリア野菜研究会(山形県河北町)が新たな挑戦を始めている。連携する東京のアンテナショップも体制を強化。ともに逆風に立ち向かう姿勢が鮮明だ。

 そもそも、なぜ山形でイタリア野菜なのか。始まりはこうだ。リーマン・ショック後の2011年、雇用につながる新規事業を模索していた河北町商工会の芦埜貴之課長が、イタリア帰りのシェフから相談を受けた。「イタリア野菜を自宅で栽培して使っているが、だれか本格的に作ってくれる人はいないかな」
 調べると、トレヴィーゾなどと呼ばれる冬野菜は1キログラム6000円で取引されているという。「空港の除雪くらいしか仕事がなかった冬に、サクランボ並みの野菜が作れる」と4人の農家が本気になった。
 ただイタリア野菜はクセが強い。農家から「何で苦い野菜を作るのか」との声も出た。栽培技術を一から学び、売り込みに行っても「最初は反応が薄かった」(芦埜課長)。だが、やがて「もっと多くの種類を作って」との声も。仲間を増やし、今では16人の農家が70種以上の野菜を作る。
 1回目の緊急事態宣言が明けた20年7月、河北町を豪雨が襲った。収穫目前の夏野菜が水につかった。落胆するメンバーを勇気付けたのが、これまでつながってきた人々だ。「食べられる野菜は購入するよ」。13年度に400万円弱でスタートした売上高は20年度は5600万円になった。19年度比で200万円ほど減ったが「懸念したほどの落ち込みはなかった」(研究会の佐藤淳也事務局長)。
 これから夏野菜が本格化する。ナスの仲間のローザビアンカ、トマトの仲間のサンマルツアーノ……。個性的で色鮮やかな野菜が続々と旬を迎える。「コロナ後は一流シェフと巡る収穫ツアーなど観光にも力を入れたい」(佐藤事務局長)
ローザビアンカ
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②サンマルツアーノ
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 東京・三軒茶屋にある河北町のアンテナショップ「かほくらし」は今春、レストランのメニューを一新した。物販を含む20年度の売上高は、コロナ禍にもかかわらず19年度を上回った。リニューアルを機に「食への感度が高い30代女性」(高塚浩子支配人)にイタリア野菜の販売も強化する。
 芦埜課長らは4月、地域商社「かほくらし」を設立した。加工所を作り、同店などに並べるイタリア野菜のスープなどを商品化する。盆地で寒暖差が激しく、多湿なところがみずみずしい野菜を育てるとされる河北町。地の利を生かした地域資源をフル活用する動きは拡大し続けそうだ。
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スマートネット山本
Admin: スマートネット山本
私は、IT・WEBデザインの会社を営んでいます。一般企業や個人の農業創業・開業のお手伝いを行う機会がふえたことで、農業創業コンサルが主たる業務になりました。全国で活動実績があり、野菜・果実・キノコ栽培のスタートアップ一式業務、行政申請、補助金申請、資金調達支援を行っています。個人では無農薬米の栽培とキノコ栽培を行っています。また天然植物ホルモン液を活用した農業技術指導者を擁しており、2021年より国連ECOSOC/NGO団体と提携し世界の農業振興・教育に携わっております。儲かる農業をテーマに、短期で黒字化になる農業をご案内しております。
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