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あぶない農業と儲かる農業

東南アジアへの農産物輸出拡大!

2021/05/30
農業技術 0
5/30  生鮮、アジアに輸出拡大、1~4月にイチゴ9割増、中高所得層は家でぜいたく。
 イチゴや和牛など日本の生鮮食材のアジア向け輸出が増えている。香港や台湾など各地で新型コロナウイルス禍に伴う巣ごもり生活が定着。日本に旅行できないため、在宅生活の楽しみとして日本の食材を食べる中高所得者層が増えている。国内飲食店向けが振るわない日本の生産者には貴重な販路となっている。
 香港で総合スーパー(GMS)などを展開するイオン系のイオンストアーズ香港。店頭では昨年来、日本産の果物やコメの販売が伸びている。足元ではウニや生ガキにも人気が波及し「毎週完売している」。
 農林水産省によると、2021年1~3月の農林水産物の輸出額は全体で2553億円と前年同期比30%増えた。けん引役はアジアだ。香港向けは522億円と34%増えたほか、中国が48%増の406億円、台湾も45%増の289億円など軒並み3~5割増えた。
 コロナ禍前の19年1~3月比でも、韓国を除く多くのアジア地域で1~4割上回った。
 手軽に食べられる果物の伸びが目立つ。28日発表の貿易統計では、1~4月のイチゴの輸出量は1370トンと前年同期から9割増え、メロンは140トンと2倍となった。主な輸出先は香港と台湾だ。果物で輸出量が最も多いリンゴも1万5609トンと7割増えた。
 20年にコロナ禍や香港のデモの影響で輸出が滞った反動もあるが、イチゴとメロンは19年1~4月比で約2倍、リンゴも2割増と需要は旺盛だ。
 東京・大田市場の青果仲卸、松源(東京・大田)は空輸用の荷詰め作業に追われる。航空機の減便で航空貨物運賃は平時の2倍に高騰しているが、香港などから「商品代に運賃を上乗せしても送ってほしい」と注文が舞い込んでいる。
 松源の鹿間正也企画室長は「2月の中華圏の春節(旧正月)に合わせた香港への輸出は近年で一番盛り上がった。温室栽培の高級メロンや大玉イチゴなど価格の高いものへの引き合いが強い」と話す。香港やマレーシアから注文が絶えず、4~5月も前年比1・5~2倍のペースが続く。
 いち早く輸出が復調したのは和牛だ。牛肉輸出量は20年6月から前年同月比でプラスに転じ、21年1~4月は2183トンと前年同期の2・1倍となった。サーロインなど高級品を含めて好調だ。現地の和食店などでの消費が中心だったが、コロナ禍で「ネット販売など家庭での消費も増えた」(伊藤ハム輸出推進部)という。
 コメも伸びている。日本貿易振興機構(ジェトロ)農林水産・食品市場開拓課の川原文香氏は「訪日経験のある中国、香港の人たちは購買力が大きい。日本で回転ずしや卵かけご飯を食べた体験から、日本米をまた食べようという意欲につながっている」と話す。
 20年に苦戦したホタテ貝の輸出も19年を上回る。主力の中国向けは加工・冷凍品が主体だ。現地の在庫が少ない中で景気が回復し「需要増がそのまま発注増につながった」(水産大手)という。


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スマートネット山本
Admin: スマートネット山本
私は、IT・WEBデザインの会社を営んでいます。一般企業や個人の農業創業・開業のお手伝いを行う機会がふえたことで、農業創業コンサルが主たる業務になりました。全国で活動実績があり、野菜・果実・キノコ栽培のスタートアップ一式業務、行政申請、補助金申請、資金調達支援を行っています。個人では無農薬米の栽培とキノコ栽培を行っています。また天然植物ホルモン液を活用した農業技術指導者を擁しており、2021年より国連ECOSOC/NGO団体と提携し世界の農業振興・教育に携わっております。儲かる農業をテーマに、短期で黒字化になる農業をご案内しております。
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