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あぶない農業と儲かる農業

有機農業

2021/04/26
農業技術 0
4/26
農水省
農水省は2050年までに耕地面積に占める有機農業の比率を25%に高める目標を掲げた。5月中に正式に決めるよていとのことです。(日経新聞4/24の記事より)
 有機農業は農薬や化学肥料を使わないで作物をつくる栽培方法。農水省はその普及を促すことを、「みどりの食料システム戦略」という政策指針で提起した。「環境調和型の生産を可能にすること」を目指し、有機農業を拡大する方針を打ち出した。
環境問題
バイデン大統領誕生と同時に、CO2削減など環境問題が、グローバルな政策の大きなテーマとなっています。日本では1970年代ごろから一部の農家が有機農業に取り組み始めた。環境保全や食の安全に関心を持つ消費者がそれを支持した。しかし、日本は、湿度が高く、病気や害虫が多く、農薬を減らすことが困難であった。その後、2006年には議員立法で有機農業推進法もできた。だがその後も、農水省は有機農業を優先課題にしてこなかったのですが、ここにきて、舵取りを環境方面にかえているようです。
高品質・付加価値のある農産物
農地面積の大きな農業国に比べ、農地が狭い日本では、高品質・付加価値のある農産物をつくり、輸出を増やすことが、農業収入をあげる方法となります。農水省では、この輸出に継続的に力をいれています。
有機農業は確立していない。
一部の先駆者的な有機農業の成功者は、全国におられますが、その農法を他地域ではなかなか成功していないのが現状です。土、気候、土地の標高、病気の種類など各地域では要素が異なるため、ある地域では、成功しても、別の地域では思ったほど、うまくいかないケースが多いのが現状です。一時期、青森の有機栽培リンゴの成功者が、全国で指導され、自分の知人も視察に行きましたが、結果は良くなかったとのことです。特定地域での実証栽培は、大学の研究室での成功と似ています。大きな規模の栽培もしくは、環境のことなる地域での栽培では、複雑な要素があり、なかなかうまくいかず、いまだに有機農業は確立していません。
その原因を考察
現代の農業は、肥料と農薬に頼った農業です。肥料では、価格肥料により農業生産は飛躍的にあがりました。もともと化学肥料は産業廃棄物ですので、価格も安いので使い易くありました。化学肥料は即効性があるため多用すると、農地が土壌障害をおこし、病気の発生や、栄養過多の植物には害虫が付きやすくなります。大規模農家では、化学肥料を減らして、有機肥料に変えることでは、生産性とコスト面で難しいことろがあります。
有機肥料は
有機肥料は、雑草や作物の残さなのを微生物発酵して作ります。手間と時間がかかります。できた有機肥料を購入するには、化学肥料より高くなります。
有機肥料VS化学肥料
植物の生産はどちらが良いか?植物は無機質の要素を吸います。微生物の働きによる分解・発酵・微細化と植物の根酸による微細化で、養分として吸います。結局は、最終系は無機質の栄養素となり、どちらも同じです。
農薬を使わない農業は可能か?
栄養素を増やし肥満体質になれば、人間も植物も病気になりやすくなります。人間も植物も薬が必要となります。薬を多用すれば、それに打ち勝つ病気(変異変態)となり、また別の薬と、薬害による副作用を抑えるための薬が必要となります。植物では、これを克服するため、特定の病気に強い「種」を開発し続けています。同時に、農薬も研究されています。
海外は箱売り、国内は1品売り
有機栽培の農産物は、少し虫がついたり、サイズが異なったりがあります。国内では、消費者が野菜を手に取り、1品1品確認して購入する消費行動となっており、サイズ規格が設定されており、従って規格外が多くでるのが特徴です。
農業は、肥料学オンリーから植物生理学の研究が必要
先ほどの人間の肥満・病気と薬の関係で述べましたが、栄養と薬による農業生産を継続するためにも、「植物生理学」の研究が必要となります。植物の生理学では、植物の成長を制御している機能を研究し、分析解明することです。国内でその研究を最先端で行っているのは、理化学研究所です。論文も多くありますが、まだまだ解明されていない領域があるようです。植物の成長を制御するのは植物ホルモンということもわかっていますが、存在がごく微量(1億分の1g)しかないため、研究が進んでいません。合成植物ホルモンがありますが、合成植物ホルモンは分子構造が大きいため(その他の要素)もあり、適合率が極めて低く、ごく一部の利用しかできていないのが現状です。(トマトトーンなどジベレリン系)
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スマートネット山本
Admin: スマートネット山本
私は、IT・WEBデザインの会社を営んでいます。一般企業や個人の農業創業・開業のお手伝いを行う機会がふえたことで、農業創業コンサルが主たる業務になりました。全国で活動実績があり、野菜・果実・キノコ栽培のスタートアップ一式業務、行政申請、補助金申請、資金調達支援を行っています。個人では無農薬米の栽培とキノコ栽培を行っています。また天然植物ホルモン液を活用した農業技術指導者を擁しており、2021年より国連ECOSOC/NGO団体と提携し世界の農業振興・教育に携わっております。儲かる農業をテーマに、短期で黒字化になる農業をご案内しております。
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