農業は結構電力・エネルギーを使う
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農業での石油エネルギー消費量は、0.04億t、日本全体では1.899億tです。(農林水産省の独立法人の国立研究開発法人農業環境技術研究所の資料)その多くの部分は、農機機械を動かす石油製品です。その中でも A重油の使用比率が高いのが特徴です。これは、施設栽培での重油ボイラーでの利用が多いと思われます。施設栽培での重油ボイラーからのCO2を排出は0.00529億トンとされています。
産業部門では3億9800万トンのうち1割(4000万トン)が農業での消費量となります。
●近年、太陽光シェアリングで、農地での設置も多くなってきており、農林水産省でも2馬力の農業ということで、推奨もしておりますが、太陽光専門業者さんが、経営しているケースが多いようです。地域の方を雇用して、うまくいっているところもありますが、なかなか架台下の営農は難しいようです。一方、農業者が太陽光シェアリングをうまく利用しているケースもありますが、融資がうまくいかない場合が多く、まだまだ少数のようです。
●そこで、最近導入が少し出ているのが、小型太陽光発電、売電を目的でなく、自家消費を中心にすることで、作業小屋などの上に設置することで、景観も崩れず、コンパクトに設置・利用ができます。ヒートポンプ(農業用エアコン)なので、利用が可能となります。また、畜産などでは、畜舎鶏舎小屋の上に設置することで、施設をうまく使えます。
下図は、鶏舎小屋での太陽故発電の例 鶏舎の上に、架台が設置されます。このように、農業施設の屋根の部分を利用した、小型発電は、FIT制度を利用しなくても、よいし、高額な設置資金もいらなくなります。問題は、発電能力の低下する、雨天曇天の場合ですが、これは蓄電池を準備することで、補えます。