農薬なしで栽培できるか?
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海外向けの農産物については、農薬の使用に関し厳しく制限されます。
有機JASでもダメな場合があります。
工程管理を厳格に管理するGAPの方が信頼性が高いといえます。
・そこで、無農薬栽培の可能性が検討されます。
無農薬栽培は可能か
農薬が利用されるまでは、農薬散布はなく野菜など栽培されていました。
戦後、化学肥料が利用されるようになって、飛躍的に生産が増えました。その一方、害虫が増えてきました。
害虫が発生するメカニズム
・植物の主な栄養は窒素成分です。化学肥料は産業廃棄物の窒素成分を肥料として、野菜栽培に利用されています。
・化学肥料は即効性があり、多く与えるほど成長します。特に葉茎の栄養成長
・しかし、与えすぎると、窒素成分が植物体内に残ります。(下図の黒い部分)
・この部分は、植物からみると病気の部分です。
・害虫はのこ病気の部分を主に食べます。植物から見ると、外科医さんともいえます。
余分に食べる場合もありますが、
・硝酸態窒素を植物が完全に代謝すると、虫は付きにくくなります。
・ということで、植物がゆっくり栄養を吸収する有機栽培が、いいということになりますが、これはこれで収穫量が少なくなるのがデメリットです。
そこで、・・・・画像下へ
(1)ミネラル農法(昨日も記載)
これは、ミネラルを効果的に与え、植物の体幹を強くし、栄養を多く吸い上げ代謝する植物体にする農法です。知り合いでは、慣行栽培の4倍の施肥量が可能で、生産も4倍になっています。
(2)アスリート農法
私共が提唱する農法で、植物にわずかしかない植物ホルモンを投与し、各部位の成長をカルス(未分化細胞)を発生させることで促進する農法です。コロナウィルス治療で長崎大学が利用したアミノレブリン酸も使います。アミノレブリン酸の生態を活性化する効果は、植物の少ない司令塔=ホルモンでは追い付かないことで、これを適正に与えれば、すごい効果が得られます。
アスリート農法は、この効果を利用し、
①老木の再生
②病気からの回復
③樹勢の回復
④収穫量の向上
⑤品質の向上
など、いろいろな効果を生み出すことができます。
弱みは、製造量が極めて少ないことです。このため、現在は、篤農家さん、農業法人、対処療法で全国数カ所で利用してもらっています。