イチゴ土の温度を一定で高生産
3/9 昨日、培地の温度を常に一定に保つ潅水機械SDKを導入した農家に訪問しました。福岡県八女地区の方です。栽培歴40年
11月から、イチゴあまおうを栽培しておられますが、11~12月の高値に合わせ、生産しています。
その後、2回の高値の時期がありますが、ここでも生産ピークを持ってきます。
SDKは、培地の温度を調整する潅水機械です。
イチゴの品種に合わせ、培地の温度を〇〇度と設定したら、センサーで感知し、常に一定の培地温度にします。花芽の時期は、冷却水で冷やしたり、ビニールハウスを自動巻き上げ機で引上げ、温度を下げます。
従って、夏も実の大きいイチゴが採れます。イチゴは積算温度ですので、厚い時期は早く成熟し小さい実になりますが、培地を冷やすことで、積算温度を調整できます。
この生産者は、昨年6月末まで大粒のイチゴを生産していました。イチゴ株はまだまだ生産できる状態でしたが、収穫する人員やパートさんが夏バテで、終了しました。
今年はどうしますか?と尋ねると、今年は高値の時期に、生産を上げ、さらにイチゴ価格も高く充分もうかったので、みんなを休ませたいですとのこと。この日も1反で、いろいろお聞きすると軽く300パック以上?収穫しているようで、選別の方がもくもくと作業されていました。
葉が立っています。当日収穫した後ですが、中の果実は上を向いています。
普通のイチゴ株は、下に垂れているのが一般的ですが、上を向いているのは、樹勢が強い証拠です。
摘果しない
イチゴは、実が大きくなるように、摘果(花芽、小さい果実の間引き)をするのが一般的ですが、ここでは、摘果しません。摘果しなくても、4L、5L以上の大粒の果実が収穫できます。
肥料やりも自動
潅水装置SDKでは、培地を温水(冷水)で潅水しますが、真水と液肥を、数年実証したデータをもとに、自動施肥を行います。生産者は、生育管理と収穫を行えばいいので、今年からスタートした新規就農者24才(福岡県久留米市)も、この40年の大ベテランに、いきなり近づいており、地域のJAや普及センター、地元の農家が注目しています。しかし、農園は入れない(病害虫の持ち込み懸念)ため、集荷場でいろいろ聞かれるそうです。
面倒なので、「よくわかりません」と答えていらっしゃいます。