貴重な無農薬茶栽培
2/2 お茶栽培では、多くの農薬を使います。お茶は虫が多く着くのです。
このため、お茶の最高級ブランドは、チャノミドリヒメヨコバイというウンカに葉を食べさせた茶葉といわれます。台湾で生産されています。
この黄緑色の小さな虫が茶葉をかじると、小さく黄色い斑点ができ、その後、葉は波打つように変形し、黄色っぽく変色します。
国内では、お茶の価格は10年前の1/10になっております。清涼飲料のお茶の需要は増えていますが、製茶の需要は減少傾向。静岡県などでは、太陽光シェアリングで、何とか経営しているのが現状です。
福岡県八女市は、九州でも有数のお茶の生産地です。
ここの山手に星野村という集落がありますが、ここで、苦労して無農薬茶の栽培に成功している方がおられます。このお茶は、全国の旅館、料亭に納めています。
無農薬のお茶栽培では、星野村の標高も役立っています。標高500m以上の中山間地、標高が高くなるほど虫は少なくなります。しかし、最初虫はたくさん寄ってきたそうですが、近隣の雑草を刈り手入れし、数年栽培すると、お茶の木が丈夫になって、虫も少なくなったとのことです。虫は、肥料過多栽培で、硝酸態窒素が多い部分を食べますので、肥料管理も抑えたとのことです。
お茶商さんも、欲しがる無農薬茶葉です。
毎年、農薬検査を受けています。
ほぼ、どの項目も検出できずですが、ほんのわずかに検出されている数値もあります。生産者いわく、近隣のお茶園からのドリフトと、共同製茶工場での混入とのことです。