さつまいも病気焼酎
1/16 下画像は、サツマイモの黄金千貫(コガネセンガン)です。焼酎の原料として南九州で広く栽培されています。でんぷんがおおいので、ジャガイモのような触感です。焼き芋には向きませんが、蒸かし芋にすると栗のような触感でおいしい芋です。
宮崎・鹿児島を中心に南九州で栽培されています。
焼酎メーカーで、この芋を利用している、8年連続売り安部トップの霧島酒造(宮崎県都城市)は、25%の購入減(2020年5月 宮崎日日新聞)を農家に通達しております。本年さらに、購入を絞るとの話のようです。
知り合いの、芋農家は、今春の作付けを別に転換しなくてはならず、相談が入っております。
農家の話では、3~4年前より、納品基準が厳しくなったり、取引量が少し減ったりしていました。
ハイボール・ブームでもわずかに、需要が削られたようですが、コロナ禍で飲食店での消費が大幅に減っているようです。(家飲みは増加ですが)、木挽ブルーの雲海酒造は、好調をなんとかキープしているようです。
さて、サツマイモに話題を戻しますが、サツマイモの2つ目の問題が、病気の広がりです。南九州で、土壌菌由来の病気が広がっています。このため、大手農業法人が委託栽培を推進していますが、病気の苗の持ち込みでは、2~3年後に病気が発症しているようです。サツマイモは、現在も輸出が好調のため、生産を維持する必要があるようです。
●生産を増やすためには、肥料を与える必要がありますが、もともとサツマイモは多く肥料を必要としない作物です。このため、残留肥料が土壌障害を起こし、病原菌を増やします。もう少し詳しく説明すると、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見(ひよりみ)菌」のバランスが、悪玉菌優勢にかわれば、嫌気性微生物が支配する土壌になり、腐敗が得意な微生物が活躍するようになり、これにともない土中の病原菌が活発になるのです。
●このため、土壌障害の起こりやすい3年後に、この菌が活動する環境になり、病気が発現するのです。
●防ぐには、
①病気の可能性のある苗を利用しない。
②肥料使用を抑える。(ここは収益のため難しい・・・か)
③農地の栽培作物の転作を、定期的に行う。
④土壌環境に負けない植物生体にする。(ここが、私共のアスリート農法で、植物を鍛えることで可能になります)対処療法ですので、土壌が改善はしませんが、窒素成分を植物が代謝し、微生物環境を、悪玉から善玉菌に戻す方向に働きます。