アスリート農法の花芽と実付き
11/24 アスリート農法の花芽と実付き
下図は、アスリート農法の花芽と実です。特長は、カラーピーマンでは、緑から赤などにカラーチェンジする時期は、実や種を色づかせるため、多くのエネルギーを使います。従って、「カラー色づき」と「実付き」とは、同時に起こることはないといわれています。
しかし、アスリート農法では、このように「カラー色づき」と次の「実付き」が同時に行われかつ、画像の下部のように、花芽もついています。
アスリート農法では、根を鍛え通常の3倍以上の根張りをすることで、栄養を上部にどんどん送り込みます。
（中略）
次には、葉茎が分茎し、脇芽が多く出て、葉が茂ります。
と、ここまでは、一般的な栽培でも可能です。ここまでは、栄養成長の過程です。
肥料を与えることで、葉を茂らせることもできます。次の画像は、少し前の大規模植物工場のパプリカです。実があまりついていません。また、色が黒いのがわかります。
肥料をたくさん与えることで、ここまでは可能です。
これは、窒素過多 → 窒素成分を代謝できず、窒素が葉に溜まっています。
葉の中を見せてもらうと、奇形のパプリカが多く着いていました。
（大規模の植物工場なので、全体の量で勝負しているようです）
しかし、一般の農家の栽培では、こうなることはありません。作物をよく見て、肥料設計をコントロールし、葉の色が抜け（窒素代謝を促進）させます。そうしないと、実がつかないからです。
実を着けるには、老化活動を行わせなくてはいけません。老化はイコール生殖活動です。
通常では、肥料を減らし、コントロールします。
しかし、アスリート農法では、通常の2倍以上の肥料を与えます。
なぜかというと、
（１）根が3倍以上で、栄養を上部に送り込める。
（２）脇芽、葉茎が太く、多く出ていることで、身なりも多い。その身に栄養を送り込む必要がある。
（３）多数の花芽を付けさせ、実をつけるためには、通常では司令塔が疲弊して、ダウンしてしまいます。司令塔は、植物ホルモンです。植物ホルモンは植物の中に、1億分の1ｇ（理化学研究所データ）しかなく、しかも、20日間で使い切ってしまいます。（大手種屋で試験）
アスリート農法では、ダウンした司令塔の交代要員を派遣し、しかも大勢で。すると、植物は、その司令塔の植物ホルモンを受け入れ、仕事をしてもらいます。
合成ホルモンもありますが、企業や大学でこれを研究していますが、天然植物ホルモンと化学式が違うため、植物に対する適合性が10％程度のようで、しかも、高濃度で強引に押し込まないと効果がでないようです。
一方、天然植物ホルモンは天然の植物のエキスなので、細胞膜が開きスッと浸透します。
これを利用して、病気などの場合は、ごく少量の農薬を混ぜ、与えることで、処方できる効果もあります。
「根が丈夫」「葉茎が多く」「花芽と実付きが多い」植物、そこに生育を管理する司令塔である植物ホルモンが充分にあり、20日以内の植物ホルモンの枯渇を防ぐと、このように、「生育」「花芽「結実」が同時進行するようになります。
この、植物の司令塔である天然植物ホルモン液数種を、組合せ、また希釈率を変え、生育、応用発展、対処療法に利用するのが、アスリート農法です。
収穫物の特長は、
（１）細胞が多いことで、奇形が少ない。少し大振りの実になる。（肥大細胞でなく、実が詰まっている）
（２）代謝が良いため、植物本来のうまみが濃くなる。
（３）摘果不要で、多収穫
応用では、
（１）クロロフィル増殖・・・天候障害の回避
（２）促成栽培
対処療法では、
（１）病気からの回復が早い
（２）病気・ウィルスが発生しても、発病しない体質になっている。
などが可能です。
