植物工場のハードとソフト
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近年、天候不順が多い状況で、存在感が増しているのが、植物工場です。
10年前までは、イニシャルコストおよびランニングコストが高く、なかなか利益の出ない事業でしたが、イニシャルコストも下がり、栽培並びにオペレーティング技術が上がり、安定生産ができるようになってきました。
しかし、寒い時期より暑い時期の方が、生産が落ちるようで、いろいろ連絡があります。
寒い時期は、加温することで、果実の生産は可能ですが、夏の暑さを冷房で調整する場合、植物工場の広い空間を冷やすのは、大変なコストがかかります。
●そこで、相談があるのが、ソフト技術、
コンピューターも黎明期は、ハードの能力を競って産業は成長しましたが、ある程度までいくと、それを使うソフトウェアの性能や汎用性が、主役になっています。
●植物工場、養液栽培、ハウス栽培においても、現在はオランダ型のハードから、国産改良型となり、制御技術も向上しています。
●温度管理が、年中一定にできれば、安定生産が可能ですが、一方トマトなど葉
菜類は、寒暖の差も大事で、これが甘み、うまみとなります。

●現在、新しい農業技術では、①遺伝子組み換え、②ゲノム編集といわれています。
①は、遺伝子を組み替えることで、農薬に耐えられる植物を作り出しました。
②は、遺伝子を切り貼りして、効果を求めるものですが、植物の場合、遺伝子の引き算が多いようです。
●第3の、技術は、天然の植物ホルモンによる制御技術だといわれています。(養液栽培の専門家)
現在、この方面は理化学研究所で研究がすすめられ、論文が出ています。
タキイ種苗の実験によると、天然の植物ホルモンは20日でいったん使い切り、同じ程度の日数で体内で作り出すことがわかりました。この天然植物ホルモンがないと、植物は成長が停滞するか、肥料過多では暴走したりします。植物は、オーキシンやサイトカイニンなど少ないホルモンを利用して、生育をコントロールしています。
この天然植物ホルモンは、植物には1億分の1g程度しかなく、抽出するのは非常に難しいとされています。
●私どもでは、なんとか抽出した植物ホルモンを、10年以上培養熟成し、栽培に使えるようになった「天然植物ホルモン」を、現在対処療法で使っています。
(各種病気回復や免疫力アップ、生育不順、なり疲れなど)
●これを定期的に使用すると、使い切ったホルモンを、補充することで、生育が連続的になり、栽培期間が1/3~1/2あたりになります。
植物工場様や、先進農業や栽培の難しい作物の生産事業を試みる会社様から、お声がかかっています。施肥設計とかは、作物ごとに差異があります、一般的作物は、実証ができております。