香り椎茸味しめじは平茸?



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よく問い合わせがあるので、記載します。
私どものグループで、推奨している平茸栽培の話ですが、
今昔物語、宇治拾遺物語、古今和歌集や平家物語にも平茸の記載があるように、「香り椎茸味しめじ」といいますが、椎茸はそのまま椎茸、しめじはというと、どうも平茸のことを指すようです。
「信濃守藤原陳忠落入御坂語28-38」(今昔物語より~)
信州に赴任していた藤原陳忠(ふじわらののぶただ)は,任期満了で京都に帰る途中,馬もろとも谷に落ちてしまい,部下に引き上げてもらった.そうすると,まずヒラタケを部下に引き上げさせ,その次にヒラタケをたくさん抱えて自らあがってきた.そして言うことには,まだ下の方には沢山のヒラタケがあったが,残してきてしまった.「とてもくやしい」,と強欲を笑う話である。
宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)の第一巻第二話
丹波の篠村はヒラタケが食べきれないほどよく採れる村でした。秋になると、村人たちは山に入って採ったヒラタケを人にも贈り、自分たちもたくさん食べていました。
ある年の秋の終わりのころ、村の長老たちの夢の中に、数十人の法師が現われてお別れのあいさつをしました。村人は、何人もの人が同じ夢を見たと聞いて不思議に思いながら、やがてその年も暮れました。
さて、翌年の秋が来ました。例年ヒラタケが出る時期なので、皆が山へ採りに入りましたが、ヒラタケは全く見当たりません。毎年あれだけたくさん採れていたのにどうしたことかと村人はますます不思議に思いました。
そのうちに、この村へ仲胤僧都(ちゅういんそうず)という説法の大変上手な徳の高い坊さんがおいでになり、
「行いや心が不浄のままで人に説法した法師が、ヒラタケに生まれ変わるということがあるのですよ」
と言われました。
ぶなじめじとかいう人もおりますが、しめじと平茸は、一時商品名が混在して流通し、栽培しやすいのが「しめじ」だったため、「しめじ」を名乗って販売されていた時期もあります。
平茸も種類がいっぱいあります。
当グループで栽培しているのが、最上級の5号菌床平茸です。(等級が上がるほど高品質で、栽培技術が必要です)
ホクト(株)霜降りは、欧州産の平茸と国内産を掛けあわせた菌種です。
写真では、大きさが比較しずらいですが、傘の大きさが5号菌床の方が、5倍以上大きいのが特徴。それと香りが、数倍違います。(5号菌床その1 → その2 と傘がさらに開き大きくなります)
●平茸に関しては、1回2回では書ききれないので、定期的に掲載します。

自生平茸・・・自生場所により、色が変化します。日の当たる場所は、傘が茶色になります。

ウスヒラタケ

寒タケ

月夜タケ

キヒラタケ

トキイロヒラタケ

ホクトの霜降りヒラタケ

5号菌床ヒラタケ その1

5号菌床ヒラタケ その2(LED照明下の撮影です)