太陽光シェアリング木耳
8/12 数年前から、太陽光シェアリングで、木耳(キクラゲ)栽培を行うところが、ありますが、現状は成果が上がっていませんでした。
本年4月に事業を開始した広島の会社は、56a(5.6反)とかなりの規模の栽培を行って言います。
コロナ禍で、キノコ類の需要も多く、うまくいっておられるようです。
ただし、許可申請では、太陽光を利用しない作物のみの事業の場合は、市町村および都道府県で許可が難しい場合があります。自治体ごとに尺度が異なるようです。
広島県東広島市のキクラゲセンター西条小町は、農業と太陽光発電事業を両立したソーラーシェアリングで、キクラゲを菌床栽培している。キクラゲは輸入品が多く、国内生産は空調設備の整った室内での栽培が多いが、太陽光パネルの下の空間を活用し自然栽培する。
センターは、ソーラー事業や飲食店を営むユニオンコーポレーションが4月に開所した。遊休農地を活用して太陽光発電設備を設置。パネル下の56アールでキクラゲを栽培する。
品種は、亜熱帯原産の「アラゲキクラゲ」。センターは気温と湿度が高い5~10月に生産。パネル下を遮光ネットで囲い栽培棚を並べて、栽培期間中、延べ約3500個の菌床で栽培する。
水は地下水を使用。自動散水装置で2時間おきに5分間水をやり、水が行き渡らない場所は従業員が散水する。小まめな管理で高湿状態を保ち、発生を促す。
1日30キロを出荷し、出荷先の一つ、JA産直市「とれたて元気市となりの農家店」では「西条小町」のブランド名で110グラムを190円で販売する。
10月からは原木シイタケの栽培も始め、年間を通した計画的な出荷を目指す。統括責任者の妻崎圭治さん(51)は「農地空間を利用した通年生産を軌道に乗せ、キクラゲを多くの人に食べてもらいたい」と話す。