除草剤は成長促進剤
5/25 除草剤は、薄く使えば、成長促進剤になります。
市販されている、植物活性剤の多くに、農薬の成分が使われています
2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T)
は、ベトナム戦争で、使用された枯葉剤の成分です。
●このうち、2,4-Dは、植物ホルモンのオーキシンと同じ働きがあるため、植物活性剤としても使用されることがあります。双子葉植物の生長点(茎頂)に作用して、植物の成長をオーバーヒートさせ、植物を枯らす作用があります。具体的には、異常な細胞分裂を誘発させることで、生育のホルモンバランスが崩れることになります。
その他の除草剤では、光合成阻害、アミノ酸生合成を阻害するものがあります。
現在の除草剤は、散布後短時間で分解されるようになっています。
●また、2,4-Dは、単子葉植物、トウモロコシ、稲、ゆり、らん、里芋などでは、あまり影響はないとされ、稲作の除草剤として、使われています。
●昨日記載の、HB101は、植物ホルモンのサイトカインと似たような働きがありましたが、2、4-Dは、オーキシンの働きがあります。サイトカインもオーキシンも、生育を促進する働きがあります。
両方とも、薄く使えば、成長促進剤、濃く使えば農薬です。
薬と毒のような関係です。
●良く効くからと、希釈率を誤れば、大変なことになります。(自分の失敗体験より)