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あぶない農業と儲かる農業

北海道いちご

2020/03/27
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3/27
北海道のイチゴ生産は、全国の1%ですが、夏イチゴの需要で大手が、生産に着手しています。

甘くてビタミンCなど栄養価も高いイチゴ。福岡県の「あまおう」などは一般に年明けから春にかけ収穫する。イチゴは暑さに弱く、本州以南では栽培時期が限られる。北海道は夏場の涼しさや冬の温室を駆使し、通年で味わえる利点を武器に市場を切り開く。道東では通年出荷する「赤い宝石」の名を冠した新ブランドも産声を上げた。
 摩周湖や屈斜路湖など道内でも有数の観光地を抱える道東の弟子屈町。屈斜路湖畔に立ち並ぶ大規模な農業用ハウスでは、東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランド(OLC)が2016年にイチゴ栽培を始めた。
 同社は「東京ディズニーランド(TDL)」などテーマパーク内のレストランで使うミニトマトやパプリカといった野菜を本州で栽培する。年間通じてイチゴを調達できる環境を求めた結果、弟子屈町にたどり着いた。
 「TDL運営会社がなぜ我が町に」。進出計画を耳にした町観光商工課商工振興係の浜崎浩一係長は一瞬耳を疑った。OLCとの接点はなく、栽培対象がイチゴだったことにも驚いた。同町では酪農家が8割近くを占め、他の農家もジャガイモや小麦、ビートといった畑作が中心だった。
 当時、町内では地下層で豊富に沸く温泉水を暖房に使ったマンゴー栽培に取り組んでいた。夏場は涼しく、冬も温泉を用いた温室栽培が可能。再生エネルギーを使えば、イチゴ生産のコストを抑えられるとOLCは判断した。
 農林水産省の18年産の作物統計調査では、イチゴの収穫量は16万1800トン。都道府県別の首位はシェア15%の栃木で、福岡や熊本、静岡、長崎が続く。北海道のシェアは1%強にとどまる。
 気温上昇で栽培が難しくなる6~11月の「夏イチゴ」になると、状況は一変する。18年の輸入実績(3281トン)で9割超を占める米国産頼みだ。夏イチゴは特有の酸味があり、ケーキのトッピングや菓子向けなどで用いる。夏が涼しい北海道にはチャンスがあった。
 弟子屈町に脚光が当たったのは、冬場の温室栽培だ。OLCのハウスではセ氏90度近い温泉水をくみ、暖房に利用する。町内でイチゴを栽培するのは同社のみ。TDR向け出荷が大半だが、町内でも一部流通し菓子など加工品の原料になる。
 弟子屈町は19年秋、条件を満たしたイチゴを「摩周ルビー」と認め、地域ブランドとして磨く方針を決めた。主な要件は町内産かつ通年で出荷でき、再生エネルギーを活用していることなどだ。
 道内の産地は弟子屈町に加え、上川地方の比布町や内浦湾に面する豊浦町にも広がる。OLC以外にも釧路市の建材販社や学習塾が異業種参入した。道南でも建設資材販社の大一興業(函館市)が栽培を始め、収穫イチゴを利用したプリンを販売する。農商工が連携する6次産業化への動きも出始めた。
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スマートネット山本
Admin: スマートネット山本
私は、IT・WEBデザインの会社を営んでいます。一般企業や個人の農業創業・開業のお手伝いを行う機会がふえたことで、農業創業コンサルが主たる業務になりました。全国で活動実績があり、野菜・果実・キノコ栽培のスタートアップ一式業務、行政申請、補助金申請、資金調達支援を行っています。個人では無農薬米の栽培とキノコ栽培を行っています。また天然植物ホルモン液を活用した農業技術指導者を擁しており、2021年より国連ECOSOC/NGO団体と提携し世界の農業振興・教育に携わっております。儲かる農業をテーマに、短期で黒字化になる農業をご案内しております。
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