農業の加温いろいろ
2/8 農業の加温方法は、いろいろあります。
(1)多く普及しているのが、重油などの燃料を燃やすボイラー
ハウス全体を温風で温めます。
また、通風ダクトで、根本を部分的に温めたりします。
・多く普及しているので、導入コストは比較的安いのですが、ランニングコストが非常に高いのが何店です。
(2)つぎに、一時普及したのが、ヒートポンプ
2002年から2010年にかけ普及が進み、家庭用を含め現在600万台利用されているとされています。
しかし、最近では、大手会社がほぼ撤退しています。
ヒートポンプのデメリットは、
①初期コストが高い。重油ボイラーの約3倍
②メンテナンス費用がかかる。故障しやすい。
③音がうるさく、近隣から苦情がでる。特に深夜の重低音
④外気が低いと効率が悪くなる。
(3)温湯加温
最近、注目されているのが、温湯加温
いろいろな方法で水を加温します。直接温める方式や、夜間電力を使用し、タンクに貯めて利用する方式とかあります。
加温の方法では、循環パイプなどで培地を直接温め、室内は、発熱効果の高いフィン管で、柔らかい放射熱で空気を温める方法です。この方法でのメリットは、温風暖房でないため、植物の成長が阻害されないことと、作業する方にとっても、作業しやすい環境であるということです。
また、フィン管の放射熱がハウス上空でただよい、植物の高さ程度を温めることで、エネルギーコストが安いことです。夜間電力を使い蓄熱して使うと、大幅にランニングコストが下がります。
導入コストは、ボイラー方式より高いですが、ランニングコストが2割から5割以上減少するとされます。