マッシュルーム
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マッシュルーム栽培は、キノコの中でも、難しいとされています。
まず、馬堆肥が必要で、これを発酵させ培地にします。大きな堆肥舎が必要です。堆肥を切り返すのにショベルカーも必要です。
栽培は、生育状態により温度を調整する必要があります。4つ程度の生育部屋が必要です。
国内では、施設栽培と同じくオランダからの菌床と培地の輸入により、栽培が進み、現在は、国内で菌床から製造できるようになっています。
国産のマッシュルームの生産が増え続けている。消費者の健康意識の高まりや国産志向を追い風に、スーパーや外食店での取り扱いが拡大。国内メーカーが相次ぎ増産している。握り拳より大きい商品など、サイズが多彩になったことも人気を後押ししている。
マッシュルームは世界で最も多く食べるキノコとされる。ホワイト種とブラウン種に大別でき、白はクセが少なくあっさり、茶は歯応えがあり濃厚な味が特徴だ。
水分が多く傷みやすいため、2008年ごろまでは缶詰など気密容器に入った中国製などの輸入品が多く、生食用の流通量は多くなかった。
だが、欧州式の培地を使った栽培方法が軌道に乗ると生産が拡大。農林水産省によると、16年の国内生産量は6777トンで10年前の2・3倍に。18年には8000トン超まで増えたもようだ。
生食用はほぼ全量が国産。低カロリーだがビタミンB群や食物繊維などが豊富で、うまみも多い。ダイエット人気でサラダで食べる人も多く、メーカー各社が増産中だ。
生産最大手の芳源マッシュルーム(千葉県香取市)は19年の生産量が約3500トンと前年比8%増える見込みだ。年末には培地の大型生産施設が完成し、培地も含め全てが国産になる。菅佐原芳夫社長は「東京五輪で来日する外国人に日本のマッシュルームを食べてほしい」と意気込む。
大手の舟形マッシュルーム(山形県舟形町)も19年の生産量は1600~1700トンと18年比で10%増える見込みだ。
食品メーカーや飲食店での利用も増えている。トーヨーフーズ(東京・千代田)は9月、パウチ入りのスライス品「そのままガバッと!国産マッシュルーム」(50グラム入り、希望小売価格270円)を発売した。「国産にこだわる消費者のニーズがあった」(担当者)
ハンバーガー店運営のフレッシュネス(横浜市)は18年9月に期間限定発売した「クラシックマッシュルームチーズバーガー」(720円)を今年は期間を1カ月延長して発売。「人気がさらに高まればレギュラーメニューにする可能性もある」(同社)
多彩なサイズも人気の秘密だ。専門商社ワキュウトレーディング(東京・豊島)は直径3~4センチメートルの通常サイズと6~10センチのジャンボ、12~15センチのギガを販売する。1パックの小売価格は通常(約100グラム)が300円。ジャンボ(約80グラム)が200円、ギガ(約400グラム)が3000円ほど。高橋和久社長は「ジャンボは飲食店中心に人気。多い時は1日で3千パック以上売れた」と話す。同社は14年、東京・渋谷に開業した専門料理店「マッシュルームトーキョー」を今年6月、兵庫県姫路市にも開店した。(江口剛)
マッシュルームは世界で最も多く食べるキノコとされる。ホワイト種とブラウン種に大別でき、白はクセが少なくあっさり、茶は歯応えがあり濃厚な味が特徴だ。
水分が多く傷みやすいため、2008年ごろまでは缶詰など気密容器に入った中国製などの輸入品が多く、生食用の流通量は多くなかった。
だが、欧州式の培地を使った栽培方法が軌道に乗ると生産が拡大。農林水産省によると、16年の国内生産量は6777トンで10年前の2・3倍に。18年には8000トン超まで増えたもようだ。
生食用はほぼ全量が国産。低カロリーだがビタミンB群や食物繊維などが豊富で、うまみも多い。ダイエット人気でサラダで食べる人も多く、メーカー各社が増産中だ。
生産最大手の芳源マッシュルーム(千葉県香取市)は19年の生産量が約3500トンと前年比8%増える見込みだ。年末には培地の大型生産施設が完成し、培地も含め全てが国産になる。菅佐原芳夫社長は「東京五輪で来日する外国人に日本のマッシュルームを食べてほしい」と意気込む。
大手の舟形マッシュルーム(山形県舟形町)も19年の生産量は1600~1700トンと18年比で10%増える見込みだ。
食品メーカーや飲食店での利用も増えている。トーヨーフーズ(東京・千代田)は9月、パウチ入りのスライス品「そのままガバッと!国産マッシュルーム」(50グラム入り、希望小売価格270円)を発売した。「国産にこだわる消費者のニーズがあった」(担当者)
ハンバーガー店運営のフレッシュネス(横浜市)は18年9月に期間限定発売した「クラシックマッシュルームチーズバーガー」(720円)を今年は期間を1カ月延長して発売。「人気がさらに高まればレギュラーメニューにする可能性もある」(同社)
多彩なサイズも人気の秘密だ。専門商社ワキュウトレーディング(東京・豊島)は直径3~4センチメートルの通常サイズと6~10センチのジャンボ、12~15センチのギガを販売する。1パックの小売価格は通常(約100グラム)が300円。ジャンボ(約80グラム)が200円、ギガ(約400グラム)が3000円ほど。高橋和久社長は「ジャンボは飲食店中心に人気。多い時は1日で3千パック以上売れた」と話す。同社は14年、東京・渋谷に開業した専門料理店「マッシュルームトーキョー」を今年6月、兵庫県姫路市にも開店した。(江口剛)