薬草栽培国産増加
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薬用植物栽培広がる 輸入品高騰 国産に注目 5年で2割増
トウキやカンゾウ、ヨロイグサなど、漢方薬に使われる薬用植物の栽培が広がっている。2017年の栽培面積は488ヘクタールで、5年前に比べて19%の増えた。漢方薬の需要拡大に加え、輸入品の価格上昇で、国内産に注目が集まっていることが背景にある。
国内の漢方薬市場は右肩上がりで推移している。厚生労働省によると18年の漢方薬の生産額は1927億円。原料生薬の8割は価格が安い中国産が占め、国産は1割にとどまる。
ただ、近年では主力の中国産が値上がりし、国内産との価格差は縮小傾向にある。06年度には日本産は3・6倍の価格だったが、16年度にその差は1・9倍まで縮まっている。「将来は国産を上回るのではないか」(用作物産地支援協議)とも予想されている。