根酸と有機循環
9/1 根酸(こんさん)
植物は、自然界では有機物を根酸で溶かし、栄養を取り込みます。
根酸を出すことで、その養分と根酸がブレンドされて、独特の旨味(土の香り)が出てきます。
植物工場などの水耕栽培では、根酸は出さなくても栄養を採れますので、旨味・風味が薄くなります。
それはそれで、サラダなどで食べやすいという意見もあります。
根酸と同じ働きをするのが微生物、微生物は有機酸を出し、分解・醗酵・微細化を行ってくれることで、植物が栄養を吸収しやすくなります。
化学肥料でも、有機肥料でも植物は、無機物でないと吸収できません。
その点化学肥料は、最初から無機物で吸収しやすいことで、近代の農業生産は飛躍的に伸びましたが、その分農地の土壌汚染が問題となり、連作障害などの土壌障害が出ています。
土壌障害の原因は、科学肥料残渣、地中50cmあたりで、よく緑色や青色の土が出てくることがあります。化学肥料が過多のため、植物が吸収せず沈殿していった、ナトリウム障害(塩害)です。
改善するには、
(1)農地を休養する。
(2)他の作物を作る
(3)窒素生物をよく吸う、植物を育て窒素や塩分を抜く
(4)微生物により分解・微細化・醗酵することで、吸収しやすくする。
微生物コロニーが好循環する環境をつくる。
●微生物コロニーの作り方
(1)好気性微生物が棲める土づくり
炭素を圃場の周りに埋めることで、炭素の磁場ができ、それ自体で水素を発生します。
(2)水素発生で、土に隙間ができ、空気が入り、微生物が入り込み、好気性微生物が活躍する場所ができます。
(3)好気性微生物の何種類かは、これも水素を発生させます。
(4)微生物は、有機物が餌です。
土壌の好き込みは、なるだけ浅く、深く耕すと住み着いた好気性微生物が埋まり、窒息します。
●微生物コロニーの優れた地温安定化
微生物コロニーでは、水素がよく発生することで、冬場は地下の地熱を地表面に引き上げ、夏場は引き下げる効果があり、植物が生育しやすい環境となります。