窒素の形態と循環
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植物の主な栄養素は、窒素ですが、大気中では約8割を占める気体です。
窒素は、極めて不活発な性質のため、そのままでは多くの生物は利用できません。
[窒素の形態]
①窒素ガス
②無機態窒素
③有機体窒素
(土中の存在は、②③)
③はアンモニア態窒素、亜硝酸態窒素、硝酸態窒素の形で存在する。
このうち、無機硝酸態窒素は不安定で、微生物による代謝で窒素ガスとなる。
一方、堆肥・残渣なとの有機物は、微生物が腐敗・微細化・発酵・合成する過程においてアンモニア態窒素、硝酸態窒素となり、植物の栄養となります。
また,窒素を固定する根粒菌などの微生物の働きでも植物に供給できます。(放線菌、嫌気性微生物など)
土中の微生物は、有機物を代謝する過程において、「窒素」や「水素」を空気中に放出します。
このながれが良くできている農地は、水素の空浮き中に抜けることで、磁場のようなものをつくり、土中の温度を安定させ、さらに、隙間をつくることで、好気性微生物の棲む環境を活性化し、土の団粒化を促進します。
窒素の循環は、生物のタンパク質を構成するにあたり、重要な栄養素の流れです。