FC2ブログ
あぶない農業と儲かる農業

東京で就農

2019/07/24
就農・研修 0
7/24 東京NEO-FARMERS
東京で農業を行うのは、農地探しから大変ですが、一方都市型農業で細かいニーズに合わせた納品が可能で、地の利があります。また、出荷経費の内、大きな割合を占める運送費が、低コストに成ることで、充分に経営できます。
大型産地と住み分けるには、少量でも多品種の栽培を行うことで、納品先とマッチング可能です。
ただし、マッチングすると計画的に生産・納品をしないといけないので、大変ですが、経営はあんていします。
それでも、問題は
・農地の利用・・・賃貸・所有
・農業機械の導入
・施設栽培の初期投資
・農業技術
・地域へ行事への参加
など、いろいろなハードルがあります。
この点をうまく、いっているモデルが東京にあります。

[日経新聞7/19より]
 東京駅から歩いてすぐのところにある東京国際フォーラムの地下1階。グリル料理店「シズラー」に入ると、看板メニューのサラダバーを頼んだ人が、皿からこぼれそうになるほど山盛りに野菜を盛りつけていた。
 ミニトマトやパプリカ、レタス、ブロッコリーなど色とりどりの野菜が並ぶ中、ケールとオニオンスライスを入れたポットには生産者のロゴを書いたプレートが付けてある。「東京NEO―FARMERS(ネオファーマーズ)!」。西多摩地区など東京都内で就農した若者たちのグループ名だ。
 発端は2007年。福祉関係の仕事をしていた井垣貴洋さんと妻の美穂さんが、農地の有効利用や農業の担い手育成を手掛ける東京都農業会議の職員である松沢龍人さんを訪ねた。「どうしても農業をやりたい」。2人の決意を知った松沢さんは畑を貸してくれる相手を探して奔走。研修を経て、2人は09年に瑞穂町で就農した。非農家の出身で東京で就農した人は井垣さんが初めてという。
 これをきっかけに、東京で農業をやりたい若者たちが続々と松沢さんを訪ねるようになった。生産や販売はそれぞれ自分でやっているが、松沢さんを囲んで月に1回のペースで懇親会を開催。農業を応援したいデザイナーも仲間に加わった。「ネオファーマーズ」と命名、統一のロゴも作った。メンバーはすでに40人を超すまで増えた。
 18年に青梅市で就農し、シズラー向けにタマネギを栽培している加藤淑子さんもその1人。実家で農業を始め、父親と農作業をしている点は非農家出身の他のメンバーと異なるが、売り先は父と別のルートを見つけようと松沢さんに相談。ネオファーマーズの懇親会に参加し、同じ青梅市で就農したメンバーと意気投合してマルシェを開催するなど一緒に野菜を売るようになった。
 そこに新たな販路として登場したのがシズラーだ。同店を運営しているアールアンドケーフードサービス(東京・世田谷)社長の上村浩二さんによると、「店舗に近い関東圏内から旬に新鮮な野菜を仕入れたい」と考えたのが出発点。取引先の卸会社に相談しながら様々な産地を回るうち、ネオファーマーズと出会った。2019年4月の東京国際フォーラム店オープンに合わせ、まず同店でネオファーマーズの野菜を扱い始めた。
 新規就農者のグループなので、長年野菜を作っているベテラン農家と同じ品質のものを誰もが作れるわけではない。加藤さんも「まだ父には栽培技術でとてもかないません」と話す。そんな若い農家たちにぴったりはまったのがサラダバーだった。
 例えばステーキに添えるポテトのような食材は、常に一定の規格を満たす必要がある。これに対し、サラダバーは季節に応じて中身が変わる。カウンターに並べるたくさんの野菜のうち2、3品をネオファーマーズに発注し、量と質で要望に応えられると思ったメンバーが納めるというやり方ができる。
 いまタマネギを出荷している加藤さんにシズラーが出したリクエストは週に40キロで、本人によると「結構キツイ」。そこで約束を守るために生産量を計算して栽培し、計画的に出荷するよう努めている。サンプルを出してみて、審査で落ちることもある。だからこそ需要のある作物をつくる方向へと腕を磨くための近道になる。加藤さんは「どんな案件でも振ってください」と前向きだ。
 食料の供給能力は農家と農地、栽培技術の3つに支えられている。そのうち生産者である農家については高齢化による大量リタイアに直面する中で、東京という大消費地があることを背景に若いグループが誕生した。これから求められるのは栽培技術のさらなる向上と、経営の継続。シズラーのような外食店とつながることは、彼らがプロの農家として成長するうえで貴重な一歩となる。
吉田忠則(よしだ・ただのり)
農政から先進農家、スマート農業、植物工場、さらにカリスマシェフや外食チェーンなど「食と農」に関するテーマを幅広く取材してきた。著書に「見えざる隣人」「農は甦る」「コメをやめる勇気」「農業崩壊」


4.jpg3-300x225.jpg

へ

Comments 0

There are no comments yet.
スマートネット山本
Admin: スマートネット山本
私は、IT・WEBデザインの会社を営んでいます。一般企業や個人の農業創業・開業のお手伝いを行う機会がふえたことで、農業創業コンサルが主たる業務になりました。全国で活動実績があり、野菜・果実・キノコ栽培のスタートアップ一式業務、行政申請、補助金申請、資金調達支援を行っています。個人では無農薬米の栽培とキノコ栽培を行っています。また天然植物ホルモン液を活用した農業技術指導者を擁しており、2021年より国連ECOSOC/NGO団体と提携し世界の農業振興・教育に携わっております。儲かる農業をテーマに、短期で黒字化になる農業をご案内しております。
就農・研修