バイオマス発電-2-
バイオマス発電は、発電効率が20%前後、ヘタすれば10%で、非常に効率が悪いのが特徴です。
間伐材、木材チップの供給が安定しません。逆に安定供給を図るなら、森林資源の破壊につながります。
バイオマスの先進国のドイツでさえ、資材供給できなくなり、赤字に陥っているトころが出てきています。
これに比べ、更に小型で運営できるバイオガス発電(醗酵)は、利用価値が高いと思われます。さらに、燃やす燃料も醗酵ガスなので、CO2排出量も限定されます。
企業にとっては、バイオマスの方が利益が大きいので、推進しやすいでしょうが、バイオガス発電は、小規模のコストで設営できます。5Kwの発電に要する生ごみ・畜糞・食の廃材などは、約3トンあればいいのです。設備は、50~80㎡もあれば住みます。発電効率は、こちらも低く20%程度です。しかし、副産物として、醗酵による液肥が生まれます。
これを、農業の肥料として活用できます。醗酵する資材も、先の説明のように、毎日でる有機廃棄物でいいので、環境破
壊につながらず、資源の循環につながります。
新潟の開成さんの例
・発電、熱利用のハウス栽培、液肥利用で、価値の高い果実を栽培し、大都市に流通させています。
資源でも、経済でも、循環が一番大事だと思います。ひとところにものが留まらず、循環していけば、仕事・賃金・働きがい・健康・医療負担減などつながります。