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あぶない農業と儲かる農業

はなももが売れる

2019/02/02
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2/2 日経新聞 北関東版より
桃の節句を彩るハナモモなどの切り枝を生産・販売する常陸農業協同組合(JA常陸)の大宮地区枝物部会の年間売上高が18年に初めて1億円を超えた。耕作放棄地を活用。全国で農業の担い手不足が深刻になるなか、若年層を取り込み部会員数も増えている。県外や海外から視察や研修で訪れる農業関係者もあり、農地の有効活用や担い手確保のモデルケースとなりつつある。
 枝物部会は2005年に発足した。拠点の大宮地区は「農業らしい農業がなく、田畑も荒れていた」と部会長の石川幸太郎さん。高齢化で農地を手放す農家が多く、耕作放棄地があふれていた。
 この状況を打開するために始めたのがハナモモ栽培だった。石川さんは自身が別の地域で生産に携わっていたハナモモを地元の活性化に生かせるのではと考えた。
 枝物の生産者は家族や個人の経営が多く、情報管理なども閉鎖的になりがちという。そこで同部会は会員同士で栽培技術などを共有。規格も統一し、同品質の商品が作れるよう一元管理する方法を採用した。協力体制を整えたことで、口コミなどを通じて兼業農家も会員に加わっていった。
 販売は全量相対取引。価格を安定させやすく、生産者の収益安定につながるためだ。その裏では市場ニーズや生産量の正確な見込みを把握する必要があるが、この点も石川さんが主体となり栽培から出荷まで管理を徹底している。
 14年には冷温機能などを持つ促成室を設置。小学校跡を借り、生産したハナモモなどを一元管理している。石川さんは1日に最低でも朝・昼・晩の3回は促成室を訪れ、日当たりや湿度などをチェック。県農業改良普及センターの技術協力も受けながら高品質なハナモモの維持に努めている。
 地道な努力の結果、ハナモモは「奥久慈の花桃」として東京を中心に全国で評価されるようになった。ハナモモの出荷数は初出荷時(07年)の6000束から、18年は11万4400束に増えた。
 ほかにもサクラやクリスマス飾りの資材となるヒムロスギ、正月の門松用の竹など約250種を生産・販売する。全体の売上高は18年末時点で年1億300万円となり、部会発足当初の目標だった1億円を突破した。
 今後の課題は「次の世代にどう引き継ぐか」(石川さん)。20~40代の若手も会員に加わっているが、リーダーシップを発揮し、100人を超える会員をまとめ上げるには時間を要する。新たな課題とも向き合い、今年もハナモモの出荷ピークを迎えつつある。
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スマートネット山本
Admin: スマートネット山本
私は、IT・WEBデザインの会社を営んでいます。一般企業や個人の農業創業・開業のお手伝いを行う機会がふえたことで、農業創業コンサルが主たる業務になりました。全国で活動実績があり、野菜・果実・キノコ栽培のスタートアップ一式業務、行政申請、補助金申請、資金調達支援を行っています。個人では無農薬米の栽培とキノコ栽培を行っています。また天然植物ホルモン液を活用した農業技術指導者を擁しており、2021年より国連ECOSOC/NGO団体と提携し世界の農業振興・教育に携わっております。儲かる農業をテーマに、短期で黒字化になる農業をご案内しております。
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