ライチ栽培
1/26 宮崎のライチ栽培
温暖化の影響で、植物の生態系の変化で、熱帯のものが日本でも育つようになってきました。
全国で栽培作物の変化が起きていますが、宮崎では、観光名所の青島でいろいろな熱帯植物が黒潮にのり流れ着いて、自生していることからもあり、熱帯植物のマンゴーが有名になりました。
しかし、当時の知事のトップセールスの余波で宮崎のマンゴーは高いということが定着し、現在は鹿児島産などの、安いマンゴーの流通が多くなってきました。(規格が違いますが、太陽の卵は糖度15°の厳格な基準で、それ以下は完熟マンゴーなどのブランドで販売)
最近、出張の際宮崎空港で目立つようになったのが「楊貴妃ライチ」宮崎の新富町の会社さんが作っています。代表のお父さんがライチの研究をはじめ、息子さんが受け継ぎ、ブランド化に成功してもので、ふるさと納税の商品になったことで、知名度があがり、需要が増えてきたものです。
結構いい値段で、楊貴妃ライチでは1000円/個、規格外は8個ほどで2000円です。
経営者の方は、先の宮崎マンゴーの例があるように、B品(最高級品以外)が多く出回ると、それが消費者意識のスタンダードになることで、市場が縮小した前例を勉強しているのでしょうか、B品は出荷調整して、加工に回しています。
他の農産物でもそうですが、現在B品あるいはそれ以下は、流通コストを考えると、赤字になることが多いのと、JAで価格が下がらないように厳重に廃棄処分の指示を出していることで、生産者は捨てるしかない状態です。
ところが、捨てる野菜は、加工に回すと、A品よりも利益が高くなります。
次回、このあたり、触れていきます。
先のライチ生産会社は、地元の財団と組み、販売戦略、メディア戦略、を練ってしたたかにブランド力を維持しながら、収益を確保し、拡張されているようです。