ハウスで発電
1/6ビニールハウスで太陽光シェアリング
ビニールハウスの上で、太陽光シェアリングは可能でしょうか?
理論的には、可能ですが、実現はいろいろな制約があります。
・まず、営農発電で、農地の一時転用(支柱部分)を認めてもらうには、農業委員会の承認と県(県知事)の承認が必要です。
・ここで問題になるのが、設置する農地の地域で、実例があるかないか。ない場合は、綿密な資料が必要です。場合によっては、学術的な裏付けが必要です。
・さらに、パネルが落下しないかの証明、特に風が強い地区、また台風などでパネルが飛び、人的被害が起こらないかが、現在のガイドラインとなっています。
〇ビニールハウスでの営農発電で導入例の多い地域は、千葉県、静岡県ですが、パネルについては、追尾型や両面発電パネルなど、限られた面積で発電できるようなパネルが導入されています。
〇また、ビニールハウスは、ビニールの張替も、1~3年ごとに行わなくてはいけませんが、これも架台をハウスの上に被せる形で、張替の負担を軽減できるようになっています。自分もビニールを張ったりしますが、張替などは危険がともないます。外側の架台が、支えになってくれ、これはこれで役立ちそうです。 <画像1参照>
〇風の強い地域では、三角屋根型の鉄骨ハウスに乗せるのが良いようです。2~3割高くなるのが難点ですが
●2018年5月には、農林水産省と環境庁が太陽光シェアリングの普及を後押しする新事業をスタートさせました。(第5次 環境基本計画)ここでは、1次転用をこれまでの3年から、一定の条件を満たすことで、10年に延長となりました。ということは、20年間のFIT買取制度の期間中においては、許可更新は1回でよいことになりますので、金融機関からの融資調達もやりやすくなるようです。
●ただし、FIT制度がいつまで続くか、また毎年買取価格が引き下がっていることもあり、本年までが実質最後の、チャンスかなと思っています。