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あぶない農業と儲かる農業

元銀行マンの農業

2018/12/08
農業技術 0
12/8 元銀行マンの農業
鹿児島銀行や宮崎銀行では、銀行員が設立した農業生産法人へ出向し、農業を実践したりしています。最近では、鉄腕ダッシュで紹介された東京都日野市の農家遠藤喜夫さんの「樽栽培トマト」も元銀行員の農家です。
日野市の方も、下記記事の静岡方も、共通しているのは、出口がしっかりしていること 消費者にアピールできるおいしい生産物を、ブランド野菜として一般の農産物の2~3倍で販売できており、売れています。
昨日の日経新聞ニュースでは、静岡県の元銀行マンさんの記事がありました。

(以下、抜粋)
 サラリーマンが地元に戻って就農するケースはよく聞く。だが農家出身でない元銀行マンが、有機JAS認証を取得して農業をしているのは珍しいだろう。浜松市の農家、河村一志さん(51)はトマトとニンジンの有機栽培にこだわり、高級トマトジュースも販売する。
 夏場にトマトを栽培するハウスでは現在、年末からの出荷に向けてニンジンが育つ。よく見ると、虫に食われたり、土中のミミズを狙うモグラの穴で土が乾いて枯れた若い芽もある。「化学合成した農薬を使わない以上は仕方のないこと。見つけたら取り除き、穴を埋め戻すしかない」
 浜松のサラリーマン家庭に育ち、大手信託銀行に就職した。上司に恵まれ、たたき込まれたのが不動産仲介の仕事だ。法人向けを中心に物件を探したり、売却したりする。「顧客に感謝されることがやりがいだった」。
 ただ、入行15年になる頃、迷いも生まれた。効率化のため不動産部門のスタッフが本店に集められたかと思うと、支店をテコ入れするために再び分散するなど会社の方針も揺れる。「銀行員を続けるよりも、世の中の役に立つ仕事をやりたい」と飛び込んだのが農業の世界だった。
 レイチェル・カーソンの「沈黙の春」、有吉佐和子の「複合汚染」に感銘を受け、有機農業にひかれていた。独身の身軽さもあり、大手居酒屋チェーン系の北海道の農業生産法人に転職して2年近く修行した。
 独立する際に故郷に戻ったのは、「地縁がないと農地も借りにくい」こともあった。現在は実家近くに約2000平方メートルの土地を借り、1300平方メートルほどのハウスを構える。「何とか1人で作業できる広さ」だ。
 有機JAS認証は農林水産省の基準に沿って生産していることを、第三者機関に認定してもらう必要がある。使える資材は限られ、毎年調査を受けるため、全国の農地に占める割合は1%に満たない。
 現在はJAとぴあ浜松の「ファーマーズマーケット」で販売している。トマトなら1キログラム800円、ニンジンなら600円ほどで売る。周囲の2、3倍の価格だが、「それでも価値を認めてくれるお客さんがいる」。
 ハウスには暖房を入れずに露地栽培と同じ季節に出荷する。夏場に収穫が集中するトマトを有効活用するため、5年前からトマトジュースの販売も始めた。加工を委託し、1本1800円で販売する。「コストを考えるとこの値段になってしまうが、1年に900本ほど売れる」と手応えを感じている。
 11月、浜松市で開かれた軽トラ市に初めて出店した。「どんなお客さんに買ってもらえるか知りたかった」。新たな販路開拓に思いを巡らせる。

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スマートネット山本
Admin: スマートネット山本
私は、IT・WEBデザインの会社を営んでいます。一般企業や個人の農業創業・開業のお手伝いを行う機会がふえたことで、農業創業コンサルが主たる業務になりました。全国で活動実績があり、野菜・果実・キノコ栽培のスタートアップ一式業務、行政申請、補助金申請、資金調達支援を行っています。個人では無農薬米の栽培とキノコ栽培を行っています。また天然植物ホルモン液を活用した農業技術指導者を擁しており、2021年より国連ECOSOC/NGO団体と提携し世界の農業振興・教育に携わっております。儲かる農業をテーマに、短期で黒字化になる農業をご案内しております。
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