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あぶない農業と儲かる農業

キクラゲで石鹸

2018/10/31
きくらげ 0
10/31 
・キクラゲの新しい活用=6次産業化
6次産業は、当初いろいろな農産物を加工・販売することで、認可されていましたが、大きな効果がなかったのが現実です。現在は、1次産業の基盤がしっかりした生産者などでないと、認可されません。
以前は1+2+3=6次産業といわれて、農業者の利益を押し上げることが期待されましたが、今は
1×2×3=6次産業です。どこかの数値が「0」になれば、利益がでない数式です。

「10/30日経新聞 九州版より]
農業生産法人のグレイスファーム(佐賀県唐津市、副島幸輔社長)が、自社栽培の白いキクラゲを使用したユニークな商品開発を進めている。透明な球体でプルプルした触感の洗顔せっけん「白美の雫」や、まるごと酒かすに漬けた食品「白美茸 粕漬」を発売。白いキクラゲを粉末にした素材の特許出願も準備。農産物の価値を高め、製造サービスまで取り込む6次産業化を進めている。
 白いキクラゲは、黒いキクラゲの白色突然変異種。漢方や薬膳で使われる白キクラゲとは別物だ。コラーゲンなど保湿成分を多く含み、美容や美肌、アンチエイジング効果が期待されるという。食用としても低カロリー・高たんぱくで、アミノ酸や食物繊維を含む。
 副島社長は裁判所の元書記官で、49歳の時に大分のベンチャー企業に転職した。コンクリートの長寿命化に関わる仕事をしていたが、研究中にコンクリートの強度化で出る熱を農業に活かせないかと思うようになり、知り合いが扱っていた白いキクラゲと出会う。
 ある日、三重構造のキクラゲの中のコラーゲンの部分をスプーンですくい、放置していたところ、外はカラカラなのに中はプルプルのままなことに気づいた。調べてみると、プルプルの正体は多糖体。希少価値があり、将来性を感じた。
 菌床はデリケートで温度や湿度、酸素の管理が難しいとされる。きれいな地下水を霧状にかけるなど工夫して栽培。せっけんに配合して製品化した「白美の雫」(30グラム税別1000円、100グラム同3000円)は地域発の美容商材を表彰する「ジャパンメイド・ビューティーアワード」で昨年の審査員賞を受賞した。
 唐津市は化粧品産業の集積を目指す「唐津コスメティック構想」のもと、地域活性化につながる美容品の発掘・開発を進めている。同構想で販路拡大などを担う地域商社「Karatsu Style(カラツスタイル)」の仲介で韓国の化粧品会社に昨年約3000個を輸出した。
 現在はその韓国の会社が買収され、輸出は伸び悩んでいるが、シンガポールなど他のアジア地域への輸出を試みている。
 新しく開発した粉末の素材は化粧品のほか、食品などに応用ができると期待している。5年前から唐津南高校の農業クラブと連携し、商品開発もしてきた。3年目に生徒が粉末の性質調査を始め、2年前にクリームを作って様々な加工品への利用を開始。今年、シフォンケーキを製造した。
 白いキクラゲの粉末を利用すると油の使用量が5分の1で済んだという。そして、卵を使わずに焼いたクッキーを製造し、校内で販売。卵にアレルギーがある人も食べられるのが長所で、東京・有明で開催された「地方銀行フードセレクション」のグレイスファームのブースで担当教諭の指導のもとPRした。
 副島社長は「高校生の頭は柔軟で我々にない発想をしている。今後も一緒に商品開発できれば」と話している。
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スマートネット山本
Admin: スマートネット山本
私は、IT・WEBデザインの会社を営んでいます。一般企業や個人の農業創業・開業のお手伝いを行う機会がふえたことで、農業創業コンサルが主たる業務になりました。全国で活動実績があり、野菜・果実・キノコ栽培のスタートアップ一式業務、行政申請、補助金申請、資金調達支援を行っています。個人では無農薬米の栽培とキノコ栽培を行っています。また天然植物ホルモン液を活用した農業技術指導者を擁しており、2021年より国連ECOSOC/NGO団体と提携し世界の農業振興・教育に携わっております。儲かる農業をテーマに、短期で黒字化になる農業をご案内しております。
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