代替補完医療と漢方
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なぜ、日本では代替補完医療の導入が進んでいないのか?
[代替補完医療とは]
「通常医療以外(保険外診療)の医療」を包括して、代替補完医療といいます。
がんで言うと三大標準治療(手術、放射線、抗がん剤)以外の、その他すべての治療法のことになります。免疫療法や遺伝子医療といった最先端医療を始め、健康食品やサプリメントのような身近なもの、漢方などの東洋医学も日本では代替医療に含まれています。
「補完代替医療」「先端治療」などもほとんど同じ様な意味で使われますし、「民間療法」も含まれています。
欧米では、西洋医学を補う治療として、上記の代替補完医療の治療が進んでおり、ガン死亡率もひくくなってきております。アメリカでは、1992年に代替医療事務局(OAM)を設け、それ以来急速に代替医療の研究が進みました。ハーバード大学、コロンビア大学、スタンフォード大学などの名だたる大学に代替医療の研究センターが設立され、全米トップクラスの病院でも取り入れられています。
[日本では]
薬として認められるには開発から10年はかかると言われます。コストも数百億です。開発した薬を販売して利益を得ないといけませんし、国も薬を認可しているため、抗がん剤治療が一般的になっています。また、欧米などでは放射線治療が60%超えていますが、日本では半分以下です。
日本では、手術と抗がん剤治療が中心となっています。
抗がん剤治療は、効果では一番気になるのは副作用です。
[お医者さんは]
知り合いのお医者さんも多くいらっしゃるので、よく尋ねますが、ほとんどのお医者さんが自分がカンになったら抗がん剤は使わないと言っています。(農業者で、農薬を振った野菜を食べないのと同じです)国で認められているのですから、薬を出します。しかし飲まれない残薬が国の医療費を圧迫しています。抗がん剤は、効くものもあるが、ほとんどが副作用が強く、人体の免疫機能を低下させますので、現場の先生は実体をよく把握されています。
[漢方は]
ガン治療の後の免疫力の回復に、効果があることが認められています。
漢方の本質は生体の持つ回復力を引き出すことされます。状態をよく見極めて処方すれば一つの漢方薬で複数の症状を改善することもあり、「ポリファーマシー(多剤併用)からの脱却につながる」ともいわれます。