冬虫夏草収穫
6/9 冬虫夏草収穫
下図2つは、4月初めに、栽培を開始した冬虫夏草で、収穫・乾燥作業の画像です。
今週から、収穫を行い、同時に乾燥作業を行っています。
毎日、温度・湿度管理を朝夕行い、育てます。
約60日で、収穫となります。
・現在行っているのは、冬虫夏草の最先端栽培方法です。
(コルジセピンを多く取るために研究された薬草を多く使う薬草多重栽培です)
・当方は、キノコ全般に携わっていますが、キノコ栽培に大事なのは
①温度・・・一般的なキノコは10℃~28℃の間が適温です。
椎茸・ヒラタケのように寒帯性のものは、下の方
アラゲキクラゲのように、温帯性のものは、上の方です。
②湿度・・・60~90% キノコはカビの仲間です。菌とかいて、キノコともいいます。ジメジメしたと
ころを好みます。
③空気・・・植物と違い、キノコは酸素が必要です。
室内で育てる場合は、空気の循環と湿度調整が必要です。
④光・・・キノコは、薄暗いところが好きですが、シイタケなどは光をあてて、色をだします。
冬虫夏草も、自然界では虫とともに生きているので、薄明かりが必要です。
⑤栄養・・・キノコによって異なります。
菌床栽培では、木材チップに小麦ふすまを混ぜて、栄養とします。
原木栽培では、木の栄養分だけで育ちます。
冬虫夏草は、麦角菌(バッカクキン)の仲間です。麦角菌は、穀物に寄生するものと、
昆虫などの幼虫に寄生するものがあります。
⑥栽培・・・原木栽培・・・シイタケ、霊芝、など
菌床栽培・・・冬虫夏草、シイタケ、キクラゲ、ヒラタケなど
工場栽培・・・エリンギ、シメジ、エノキダケなど
堆肥栽培・・・マッシュルーム
虫培地栽培・・・国産の冬虫夏草(蚕蛹利用)
栽培できないもの・・・松茸、トリュフ(類似種は可能)
〇国産の冬虫夏草もあります。京都や岡山の大学で、企業と連携して栽培されています。成分は良いものができていらっしゃいます。栽培管理者様とも、お面談させていただきましたが、生産される量が極めて少ないため、実験栽培状態で、本格的な事業とはなっていないようで、本業のシルク事業の副産物として成り立っている事業のようです。
(6月初めの冬虫夏草の収穫の様子、培地とキノコを手で取り外しています。簡単に外れます。
下のいしづき部分及びその下の薬草培地も利用します)特殊な栽培ですので、大部分モノクロ加工しております。