漢方
4/26
漢方の歴史は、5世紀のはじめ、朝鮮半島を経由して中国医学が日本に伝わったことが始まりと言われます。日本では、遣唐使、遣隋使によって、技術が輸入され、その後室町時代より、広く普及していきました。江戸時代にオランダ医学(蘭学)と区別するため「漢方」とよばれるようになりました。
国内で利用される漢方の原料のうち83%が中国産です。国内生産は13%となっています。
(平成23 年7 月15 日 一般社団法人漢方産業化推進研究会資料)
国内の医師は、西洋医学で治療しながら、漢方薬を提供できるようなっています。
医師の89%が、恒常的に漢方薬を処方しています。
漢方薬は、通常二つ以上の天然の生薬(しょうやく)を組み合わせて配合された、いわば『複合薬』なのでその処方の中には多くの成分が含まれます。それ故一つの処方で色々な症状に対応出来ます。また、複数を組合せることで薬効の増強や副作用の緩和が図られています。これが、漢方薬は副作用が少なくその効き方は体が本来持っている自然治癒力を高め、バランスを整えることで治すと言われるゆえんです。
一方、西洋薬(新薬)は、単一の成分を抜き出し化学合成により人工的に作られているので、部分的に強い薬効が期待できる半面、単一成分による副作用(薬理作用)が強く出過ぎる場合もあります。
一方、西洋薬(新薬)は、単一の成分を抜き出し化学合成により人工的に作られているので、部分的に強い薬効が期待できる半面、単一成分による副作用(薬理作用)が強く出過ぎる場合もあります。
このため、欧米では、代替補完医療として、漢方などの東洋医学がすでに実践されており、また予防医学として、薬用効果のある生薬を使ったサプリが広く普及しています。