病院で漢方
3/19 少し前の日経新聞より
米国では、代替医療(補完医療)として漢方などもよく利用されています。
国内でも、西洋医学の補完として、副作用抑制や高齢者医療に利用が徐々に増えてきています。
また、過剰な服薬などコストを下げる意味もあるようです。
①漢方の専門病院もあり、がん治療の漢方もある
70台の男性、消化管のがん、摘出、転移、抗がん剤治療
体のだるさ、下半身の冷え、薬をのめない
↓
がん研有明病院(東京都江東区)の漢方サポート科を紹介される。
この病院は2006年にがんに特化した漢方専門外来をスタート。
②高齢者医療
ポリファーマシーからの脱却
漢方の本質は、生体の持つ回復力を引き出すこと
③がん治療の補完医療
抗がん剤治療で弱まった体力や免疫力を向上させることで、回復をはかる考えです。
抗がん剤では、体の特定部分の細胞を破壊することで、その部分のがんをやっつける働きがありますが、弱った部分にがんが再発すると、その破壊範囲をどんどん増やさないといけないとされます。
(これは、肌にアトピーができた人が、ステロイド剤で、肌の細胞に強い殺菌効果を与え、肌の善玉菌を含めた最近を死滅されると同じです。一瞬かゆみはなくなりますが、善玉菌も死滅するので肌の回復力がなくなるのと似ています)
④病後の精神的なおちこみにも
がんになった方は、精神的にも落ち込んだりします。この場合、漢方は、体の内側から回復を図る効果があることで、抗うつ治療にも役立つといわれます。
〇医療用の漢方は、現在おおよそ148処方があるといわれますが、人によって効き方が異なるといわれます。しかし、多様しても、排出されることで、副作用はないとされます。
〇2001年には、文部科学省が医学教育モデル・コア・カリキュラムで「和漢薬(漢方薬)」を概説できることが盛り込まれ、漢方医学教育が広まっています。
2016年には、「漢方医学の特徴や和漢薬の適用、薬理作用を迎接できる」と目標設定を明確にしています。