冬虫夏草の栽培分類
2/23 冬虫夏草の栽培分類
冬虫夏草は、天然シネンシスが、手にはいらないことで、人工栽培がいろいろ行われています。
国内では、チベット・ヒマラヤ高原の①シネンシスの種菌、②ミネラル、③薬草が手に入らないため、国内に自生する約350種類の麦角菌を使って、研究しています。
(1)養液(液肥)栽培
一番、簡易的な栽培です。養液(化学肥料など)を使って栽培します。一番短期で収穫できますが、成分が一番薄いとされます。国内で、ごくわずかに栽培されています。
(2)培地栽培
シイタケなどで、使われる小麦ふすまや玄米など、もしくは虫をすりつぶした培地で栽培します。
上記(1)より少し成分が増えます。国内でも、栽培されています。
(3)蚕培地栽培
国内での栽培の主流です。国産の蚕を培地に、国産の麦角菌(セミタケ、サナギダケなど)を打ち込んで栽培します。岡山大学や岩手大学で研究されています。
(4)セミタケ栽培
九州大学との共同研究で、実験的な栽培がおこなわれています。国産素材
(5)輸入菌床栽培
本来は中国の輸出制限のある冬虫夏草ですが、ごく一部輸入されているものがあります。国内数ヶ所で栽培されていますが、菌が弱いため生産性が悪く、現在は生産停止や撤退が続いているようです。
●以上が、冬虫夏草の国内での栽培方法です。
●欧米の研究所でも研究されていますが、まだ実験段階のようです。